東京都中央区日本橋の笠間稲荷神社(かさまいなりじんじゃ)の紹介です。 笠間稲荷神社は本社が茨城県にあり、日本橋にある当社は東京別社となります。また、当社は日本橋七福神の寿老神を祀っています。
笠間稲荷神社の御由緒
笠間稲荷神社東京別社は、かつては旧笠間藩主牧野氏の邸内社でした。
1681年(延宝9年)、牧野成貞が徳川五代将軍綱吉から拝領した土地で、7万㎡の広さがあり、邸内には広大な屋敷と庭園、泉池、さらには築山にはお稲荷様、山王様、八幡様を祀っていました。
1747年に牧野貞通が笠間(茨城県の中部)に入封(土地を与えられてその領地に入ること)すると、胡桃下稲荷神社(くるみがしたいなりじんじゃ、笠間稲荷神社の別名)を祈願所とするようになり、子孫である牧野貞直公も胡桃下稲荷を敬い、江戸下屋敷の現在の地で崇敬するようになりました。
一定の日には、日本橋界隈の市民のため、門戸を開けて参拝を許したとされています。
また、笠間稲荷は紋三郎稲荷という名称でも親しまれています。
紋三郎さんとは第十三代藩主の井上正賢公の一族の方で、利根川流域を中心に多数の人々のために良い行いをして信仰を広めたことから、いつしか笠間稲荷は紋三郎稲荷とも呼ばれるようになったそうです。
こちらの説が笠間稲荷の公式ホームページに記載がある内容ですが、別の説として、紋三郎とは笠間の山を守る狐の名前だったという説もあるようです。
古典落語の演目のひとつに、紋三郎稲荷というものがあるそうですが、こちらの落語の流れとしては、狐の名前説がとられているようです。
笠間稲荷神社の御祭神・ご利益
御祭神
- 宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
- 寿老神(じゅろうじん)
寿老「神」もしくは寿老「人」の2通りの表され方がありますが、笠間稲荷神社では寿老神となっているようですね。
ご利益
宇迦之御魂神は食物や農業の神、ひいては様々な興行の神です。
寿老神は福徳長寿のご利益があります。
笠間稲荷神社の参拝写真
では境内の紹介ですね。
当社は入り口が2ヶ所ありますが、まずは拝殿の正面にある鳥居から。
私が末廣神社方面から向かってきた際は、こちらの鳥居側に到着しました。
もう一つの入り口側の鳥居です。
真正面にお狐様が見えますね。
警察署がある大通りを通ってくると、こちら側の鳥居から入ることができます。
今回はこちらの鳥居から参拝を始めました。
鳥居から入って右手側に手水舎がありました。
手水舎にもお狐様が描かれていました。
御朱印帳の紹介がありました。
なんと、相川七瀬さんがデザインした御朱印帳を取り扱っているようです!
笠間稲荷神社東京別社の拝殿です。
おみぐじは自販機式含め、4種類ありました。
たくさんのお狐様が祀られていました。
一番下の横っとびしている感じのお狐様が印象的ですね。
余談ですが、お賽銭したら箱の中まで硬貨が入らずに途中でひっかかっちゃったんですよねw
そのままにしておきましたが、そういう場合、どうしたらよかったんだろ。
これは…何だろ?w
また近くに寄った時に聞いてきますので、宿題にさせてください。
境内にあるんだから、きっと何か意味や由緒があるんじゃないでしょうか。
笠間稲荷神社の御朱印
御朱印は、拝殿向かって左にある授与所でお受けできます。
御朱印は2種類あり、各500円でした。
こちらが笠間稲荷神社の御朱印です。
御由緒でも少し触れた、紋三郎稲荷の文字が入っていますね。
こちらが日本橋七福神の寿老神の御朱印です。
笠間稲荷神社の所在地・アクセス
所在地 東京都中央区日本橋浜町2-11-6
アクセス
- 東京メトロ日比谷線「人形町駅」より徒歩5分
- 都営地下鉄浅草線「人形町駅」より徒歩5分
- 都営地下鉄新宿線「浜町駅」より徒歩3分
御由緒の紋三郎さん(人?狐?)について調べているうちに、茨城にある笠間稲荷の本社にも興味が湧いてきました。
笠間稲荷の本社は日本三大稲荷にも数えられていて、全国から年間350万人あまりが参拝にくるそうです。
現住所からはちょっとだけ遠いんですが、ぜひとも参拝してみたいです。
できれば年内ぐらいには!…旅費を…旅費を貯めなくては…w
日本橋七福神めぐり、次は椙森神社へ向かいます。