おでかけ!ゆるオタおじさん

30代のゆるオタおじさんによる、寺社めぐりを中心としたおでかけブログ

MENU

東京にもあった伊勢神宮の遙宮!東京都文京区【小石川大神宮】を参拝

東京都文京区の小石川大神宮(こいしかわだいじんぐう)へ参拝してきました。小石川大神宮は、伊勢神宮からすると遙宮(とおのみや)と呼ばれる神社です。創建から50年ほどのまだ新しい神社ですが、神宮の厳粛な儀式を経て分神を祀る、由緒正しい神社です!

 

f:id:gajuwo:20180715185228j:plain

追記

こちらの記事は、令和3年5月に遷宮する前の、旧鎮座地の紹介記事となります。

遷座後の内容については、下記の記事をご参照ください。

 

www.odekake-yuruota.com

御由緒

小石川大神宮は、伊勢神宮の分神たる社格と由緒をもち、神宮側からは「遙宮(とおのみや)」と呼ばれています。

遙宮というと、伊勢神宮周辺から離れた位置にある瀧原宮伊雑宮ぐらいだと思っていたんです。

離れた位置といっても、瀧原宮も伊雑宮も距離としてはおそらく20~30kmぐらいだと思いますが、もっと離れた東京にもあったとは知りませんでした!

他にもあるのかなぁ…。

小石川大神宮は、天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)を永久に奉斎するために、伊勢神宮より皇大御神の特別御神璽(おおみしるし)を奉戴している神社です。

特別御神璽は昭和41年(1966年)3月、伊勢神宮祟敬者総代(昭和27年以来)であり、稀代の敬神家であった故佐佐木勝造さんの熱烈な起請により、神宮ご当局が特別の詮議をもって神宮大宮司の決済を経て、同月7日、内宮神楽殿において厳粛な授与の儀式を行い翁に授けられました。

大神宮という社格の神社は、かなり古くからその地に鎮座している印象がありますが、創建が昭和、まだ50年ほどしか経過していないのは珍しい気がします。

それだけ、佐佐木勝造さんの伊勢神宮への貢献度が凄まじかったんだろうなーと思います。

ちなみに小石川大神宮はビルの1階を通り抜けたところに鎮座していますが、そもそもこのビルが小石川佐佐木ビルという賃貸オフィスビルです。

ということは、佐佐木勝造さんがここに天照皇大神を祀るために東京の一等地にビルを建て、鳥居を建て、社殿・境内を造りあげたってことですよね。

うーん、すごすぎるぜ勝造さん!(佐佐木勝造さんは北海道出身の実業家です)

御祭神

小石川大神宮は、伊勢神宮の分神として、天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)を祀っています。

天照皇大神は日本の最高神として、そのご利益は国土安泰、勝運開運福徳など様々です。

なお、天照皇大神は、呼ばれ方としては天照大神、天照大御神などいろいろな呼ばれ方をしていますが、同じ神です。

参拝記録

アクセス

小石川大神宮へは、こんにゃくえんまの源覚寺から歩いてきました。

10分ほどだったと思いますが、炎天下だったのでバテバテです…。

ホント、今年の暑さはどういうことなんでしょ…。

で、気を取り直して最寄り駅の紹介ですが、電車の最寄駅は東京メトロ後楽園駅、次いで都営地下鉄春日駅になります。

小石川大神宮へ向かっている道中、案内板もありました。

f:id:gajuwo:20180715185243j:plain

ちょっとの距離でも当然のように道に迷う、私のような方向音痴にも優しいですw

鳥居

f:id:gajuwo:20180715185226j:plain

小石川大神宮の鳥居に到着!良かった、日陰がある!

小石川大神宮の鳥居は、伊勢神宮の撤下古材(伊勢神宮で使用していたヒノキ材)を用いています。

また、鳥居周辺では夏詣というノボリや提灯を見かけました。

夏詣って何かなと思って調べたんですが、浅草神社平成26年より開始・提唱しはじめた新しい習慣で、東京のみならず全国的に、賛同する神社が年々増えているそうです。

内容としては、正月から半年間の穢れを祓う夏越の大祓(毎年6月30日)以降の残り半年を無事に過ごせるよう、神社にお参りするというもののようです。

f:id:gajuwo:20180715185245j:plain

では、鳥居をくぐって境内に入ります!

社標は石材で造られた、柱と密着したタイプですね。

f:id:gajuwo:20180715185242j:plain

建物の壁に囲まれた参道を進んでいくと茅の輪が設置されていました。

夏越の大祓は過ぎてしまいましたが、夏詣に賛同した神社ということで設置されているんだと思います。

f:id:gajuwo:20180715185235j:plain

f:id:gajuwo:20180715185237j:plain

参道の両脇には、御由緒書きや、伊勢神宮の宇治橋の絵画が展示されています。

社殿f:id:gajuwo:20180715185228j:plain

茅の輪をくぐると、正面に社殿が見えてきました!

小石川大神宮の社殿は、建物の中庭のような場所に鎮座しています。

f:id:gajuwo:20180715185229j:plain

こちらが手水舎です。手水鉢の横に手を拭く紙が用意されているのは珍しいですねぇ。

f:id:gajuwo:20180715185230j:plain

社殿の近くまで進んでみました。

幕が下がっていて内部を見ることができませんでしたが、想像して楽しみましょう。

ところで、御祭神の天照皇大神は太陽の女神です。

私がこういうのも畏れ多いのは承知の上ですが、ちょっとだけ、太陽のエネルギーを抑えていただけるようお願いしました…。アツイ…。

f:id:gajuwo:20180715185231j:plain

拝殿の横には、伊勢神宮の撤古材を用いて補修を行った旨の案内板が立っていました。

伊勢神宮は1つの神社のことではなく、本来は内宮(皇大神宮)、外宮(豊受大神宮)と別宮、摂社、末社、所管社、合計で125社の総称です。

このうち、別宮の月読宮の撤古材を中心に用いて補修を行っているようですね。

f:id:gajuwo:20180715185233j:plain

小石川大神宮を創立した佐佐木勝造氏の像もあります。

授与所・社務所

 

f:id:gajuwo:20180715185241j:plain

一通り参拝し、次は御朱印をいただきに授与所へ向かいます。

授与所は鳥居をくぐった左側にあります。

f:id:gajuwo:20180715185238j:plain

参道には社務所の扉がありますが、御朱印やお守りをいただく際はこちらから入らず、鳥居の横の授与所側の窓からお呼びするようにしましょう。

御朱印

小石川大神宮の御朱印です。授与所で300円でお受けしました。

f:id:gajuwo:20180715185244j:plain

夏詣を実施している期間だったので、その旨の印も押されていますね。

所在地・アクセス

所在地  東京都文京区小石川2-5-7

アクセス

  • 東京メトロ丸ノ内線「後楽園駅」から徒歩4分(4B番出口)
  • 東京メトロ南北線「後楽園駅」から徒歩5分(4B番出口)
  • 都営地下鉄三田線・大江戸線「春日駅」から徒歩5分(6番出口)

 

以上、小石川大神宮の紹介でした!

東京近隣に住んでいると、なかなか伊勢の神宮まで参拝するのは大変ですが、小石川大神宮は正式な儀式を経た由緒正しい神宮の遙宮であり、さらに地下鉄駅からのアクセスも良いので、ちょっと神宮の雰囲気を感じたいな~ってときにもオススメですよ。