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新宿の総鎮守、関東三大酉の市が有名な東京都新宿区【花園神社】を紹介!

東京都新宿の総鎮守、花園神社(はなぞのじんじゃ)へ参拝してきました!花園神社は関東三代酉の市の1つとされる大賑わいの酉の市が毎年開かれることで有名です。新宿のど真ん中に位置していますが、境内には多くの木々が植えられていて、周囲の喧騒から切り離されたような落ち着いた空間が広がっていました。

 

花園神社の御由緒

花園神社は、徳川家康公が江戸幕府が開かれた1603年より前から新宿の総鎮守として重要な位置を占めていたそうです。具体的な創建年は不明のようですが、徳川氏が武蔵野国に入った1590年より前に、大和吉野山より勧請されたとされています。

花園神社の社名の由来は次のようなエピソードがあります。
花園神社は、寛永年代(1624~1644年)までは現在の場所より約250メートルほど南、今の伊勢丹デパートの付近にありました。

しかし、寛政年代に朝倉筑後守という旗本がこの周辺に下屋敷を拝領したため、花園神社のある土地は朝倉氏の下屋敷の中に囲い込まれてしまいました。

そこで幕府に訴えたところ、現在の場所を拝領することになり、拝領した場所は、徳川御三家(尾張藩・紀州藩・水戸藩)筆頭の尾張藩下屋敷の庭の一部で、たくさんの花が咲き乱れていたそうです。

この美しい花園の跡に移転したことが社名の由来とされています。


初めて史料に花園神社の名が登場するのは、享和3年(1803年)です。

大火に遭った社殿復興を願って内藤新宿町より奉納された額面に「花園社」と記されていました。

なお、内藤新宿というのは、「内藤家の屋敷地前にできた新しい宿」を意味し、かつての新宿は、内藤新宿や追分新宿と呼ばれていた宿場町でした。

奉納された額面では花園の名称が記されていたものの、その名称が正式なものになるのはずっと後のことで、それまでは稲荷神社または三光院稲荷とも呼ばれ、さらに江戸時代には地名にちなんで四谷追分稲荷とも呼ばれていたようです。
明治に入ると、社格は村社となり「稲荷神社」が正式名称とされました。これは神名帳を提出した際に、誤って花園の文字を書き漏らし、「稲荷神社」で届出をしてしまったからだそうです。

書き漏らしって…、当時の届出した人、めちゃめちゃ怒られたんじゃない…?
しかし、江戸時代から「花園社」と当社は呼ばれており、単に「稲荷神社」といえば総本山である伏見稲荷神社を指すのが一般的で紛らわしいことから、大正5年1月、当時の社掌・鳥居成功と氏子総代・坂田寅三郎ら13人が東京府知事に対し社号の改名願を提出しました。

この社号改名願は同年2月に許可され、無事、「花園稲荷神社」となったのです。
さらに昭和40年に、それまで末社だった大鳥神社を御社殿建替えと共に本社に合祀したことから、ようやく「花園神社」が正式名称となりました。

実は参拝中ずっと疑問に思っていたことがあって、鳥居前の社標が「花園稲荷神社」と「花園神社」の2種類があって、どっちが正式名称かわからなかったんです。

でも、こういった経緯で、今は花園神社が正式なんですね。

花園稲荷神社という表記の社標は、改名願を提出する前からあるものなんでしょうね。

 

花園神社の御祭神

 花園神社の御祭神は次の3柱の神様です。

  • 稲倉魂命(うかのみたまのみこと)
  • 日本武命(やまとたけるのみこと)
  • 受持神(うけもちのかみ)

花園神社は、大鳥神社と雷電神社という2社を合祀しているので、3柱の神様を祀っているんですね。

稲倉魂命は、花園神社のがもともと祀っている、五穀豊穣の神です。

日本武命は合祀した大鳥神社の神で、日本神話の武神ですが、主に農業神として祀られています。

受持神は、昭和3年に新宿4丁目に鎮座していた雷電神社を合祀した時から祀っている、食物の神です。

花園神社の酉の市

花園神社は、明治時代から行われている酉の市が有名です。

酉の市というのは、大鳥神社の祭神である日本武尊が東夷征伐の戦勝祈願をし、帰還の時にお礼参りをしたことにちなみ、日本武尊の命日である11月の酉の日に行われるお祭りです。

現在は、装飾された熊手を求めて商売繁盛を願う方たちをはじめ、多くの屋台が並ぶため、大勢の人で賑わいます。

酉の市は様々な神社で行われていますが、花園神社の酉の市は明治時代から行われているもので、浅草の鷲神社府中の大國魂神社の酉の市とともに関東三大酉の市と呼ばれていて、例年60万人の人々で賑わいます

花園神社の酉の市では、他の神社の酉の市では見られない、見世物小屋も見学することができるそうですよ。

花園神社の境内写真

では花園神社に参拝してみます!

当日は8月の暑いなか、新宿の十二社熊野神社と成子天神社を参拝して3社目なのでさすがにバテバテですが、がんばっていきます。

花園神社は新宿三丁目駅のE2出口のすぐ横です、本当に徒歩ゼロ分ですw

大鳥居・参道

こちらが花園神社の大鳥居表参道です。

出入口はこちらの他、南側と拝殿の裏手にもあります。

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大鳥居は鉄製で、平成8年に建てられたものだそうです。

 

社標は御由緒にもあった、かつての社名「花園稲荷神社」となっていました。

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参道を進んでいきます。両脇の木々で木陰ができていて心地良かったです(若干ですが)

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手水舎は参道を進んだ先にありました。

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鳥避けのためでしょうか?金網が張られています。

境内にある稲荷社と芸能浅間神社にも手水舎がありましたが、同様に金網が貼られていました。

 

合祀された雷電神社の社標がありました。

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拝殿

こちらが花園神社の拝殿です!大鳥居と同じく朱色が美しいです。

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花園神社の社殿は何度も火災に遭い、その都度、再建を繰り返したきたそうです。

現在の社殿は鉄筋コンクリート造で、昭和40年に完成したものです。

 

 

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扁額は3社分ありました。花園神社と、合祀した大鳥神社と雷電神社の扁額です。

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横にまわると、本殿部分も見ることができますよ。

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拝殿の横には社務所があります。

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続いて、境内の摂末社へ参拝していきます。

威徳稲荷神社

威徳稲荷神社は、参道に幾つもの赤い鳥居が並び、幻想的な雰囲気ですね。

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こちらの鳥居、外国からの旅行者も興味を持ったらしく、皆さん写真撮りまくりでした。

 

幻想的な鳥居をくぐって参拝。
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扁額の背後にあるのは…。うん、アレですねw

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旅行者さん達、興味あったのは鳥居じゃなくてもしかしてこっち…?w

 

威徳稲荷神社の横には、立派なイチョウのご神木がありました。

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芸能浅間神社

さらにもう1つの摂末社、芸能浅間神社にも参拝します。

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芸能浅間神社の御祭神は木花之佐久夜毘売(このはなのさくやひめ)です。

江戸時代から芝居や舞踊の興行に縁が深く、いまも芸能関係の参拝者が多くいます。

 

すぐ横には藤圭子さん(宇多田ヒカルさんの母)の歌碑もあります。

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奉納された絵馬は、芸能関係のお願いがほとんどでした。

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成功を願う本人の納めた絵馬はもちろん、芸能人ファンの方が納めたものもありましたね。

 

唐獅子銅像

南側の鳥居付近には1対の唐獅子の銅像があります。狛犬じゃないみたいです。

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こちらの唐獅子像は文政4年(1821年)に鋳造されたもので、新宿区の指定有形文化財として登録されています。

唐獅子と狛犬の違いって何でしょうね?パッと見わからん。

諸説あるようなんですが、どれが正しいのか確信持てないので保留でw

 

帰りは、唐獅子像のある南側の鳥居から出て、参拝終了!

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花園神社の御朱印

 花園神社の御朱印はこちら!社務所で300円でお受けしました。

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花園神社の所在地・アクセス

所在地  東京都新宿区新宿5-17-3

アクセス

  • 東京メトロ各線「新宿三丁目駅」E2出口より徒歩0分
  • JR線・小田急線・京王線「新宿駅」東口より徒歩7分
  • 都営バス新宿西口行「新宿三丁目」より徒歩3分
  • 都営バス早稲田行「新宿伊勢丹前」より徒歩3分

 

以上、新宿区の花園神社への参拝でした!

当日は都庁近くの十二社熊野神社からスタートし、成子天神社、そしてここ花園神社を参拝しました。

どの神社も都会の中にいることを忘れそうなほど、周囲の喧騒とは切り離されていて落ち着きがあり、参拝していて心地良かったです。

最後に、暑い中頑張って歩きまわった自分へのご褒美に、かるーく飲んで帰りましたw

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