2019年の七福神めぐり第二弾!今回は東京都墨田区の隅田川七福神めぐりを紹介します!隅田川七福神めぐりは江戸後期に考案、明治時代に庶民に広まっていった七福神めぐりです。スカイツリー周辺からスタートし、隅田川に沿って徒歩で約2時間30分ほどで楽しめる七福神めぐりです。
隅田川七福神めぐりとは
隅田川七福神めぐりは、百花園に集う江戸後期の一流の文化人達により考案されたものです。
七福神めぐりの対象の1つである百花園は、文化人達の集いの場だったんですねぇ。
しかし、これは当時は世間にあまり浸透せず、一度は途絶えてしまったとのこと。
これを再開させて庶民の間に流行させたのは、明治31年(1898年)頃に結成された隅田川七福会でした。
時事新報という当時の新聞によると、明治32年1月、七福会の働きかけにより、途絶えていた隅田川七福神参りが再開されたという記事が残っているそうです。
また、明治41年(1908年)に北村霊南らの手で建てられた隅田川七福神の石碑には、榎本武揚ら著名な政治家たちが揮毫し、七福会に強力な政治的支援が寄せられていました。
この後、明治44年頃には、七福会により巡拝路の整備が急速に進められました。
実施期間等
実施期間
隅田川七福神めぐりの実施期間は例年1月1日から7日までで、御朱印や色紙の頒布・受付時間は午前9時から午後5時までとなっています。
コース
対象となっている寺社は次の6つです。
- 三囲神社(みめぐりじんじゃ)
- 弘福寺
- 長命寺
- 百花園
- 白髭神社
- 多聞寺
隅田川七福神めぐりは7つの寺社ではなく、6つの寺社をめぐります。
これは、三囲神社では大國神と恵比寿神の2柱を祀っているためです。
めぐる順番としては、この羅列のとおりに三囲神社、もしくは逆に多聞寺からが回るのがタイムロスが少ないと思います。
ちなみに私は三囲神社からスタートしましたよ。
対象の寺社では、七福神めぐりのパンフレットが配布されています。
巡拝の際にはぜひもらってからスタートするようにしましょう。
ほとんどの寺社が隅田川に沿った一本道で結ばれていますね。
パンフレット裏面には各寺社の紹介なども載っています。
また、公式ホームページでも同じデータがダウンロードできますよ。
授与品
- 宝船 1,000円
- 七福神像 各500円
七福神めぐりではポピュラーな、宝船と七福神像の頒布もあります。
宝船と、その上に乗せる七福神を全員揃えると、4,500円ですかね。
- 御朱印 300円(御朱印帳へ)or500円(色紙へ)
御朱印は御朱印帳にいただく場合と、色紙にいただく場合で金額が異なっています。
御朱印帳へいただいたほうが金額が低くなっている理由はわかりませんが…。
- 色紙(御朱印用) 300円
七福神めぐりをするにあたって専用色紙の頒布もあります。
頒布はすべての寺社で行っているわけではなく、三囲神社と多聞寺での頒布となっていますのでご注意ください。
なお、専用の色紙でなくても自分で用意したものを使うこともできるようですが、その際は墨の吸い込みが良いものを用意していくようにしましょう。
また、他地域の七福神色紙など、他の寺社名が印字されている色紙はNGです。
むしろそんな人いるのか…?いや、いたんだろうな…。
- スタンプ色紙 300円
御朱印を書いていただく色紙とは別に、スタンプを押してまわれる色紙も用意されています。
こちらのスタンプは無料で自分で押すタイプです。
なので専用の色紙がなくても、自分で用意したノート等に押すこともできます。
ついでにいうと、上記の御朱印用の色紙を買うと、その袋の表面にスタンプ用のスペースがあるので、そちらも使ってみてくださいね。
私はスタンプ色紙買ったあとに、袋にスタンプスペースがあることを知りました…。
長命寺あたりでおばさま達が袋に押してるのをみて、えぇっ!?ってなりましたw
でもいいんだ。色紙のほうが立てて飾れるし(←強がり)。
巡拝コースの各寺社紹介
では、隅田川七福神めぐりの寺社を紹介していきますね。
ちなみに今回は昨年一緒に日本橋七福神めぐりをした友人と巡拝しました。
私達は都営半蔵門線・京成線の押上駅からスタートしました。
押上駅は東京スカイツリーのお膝元です。スカイツリー、立派ですねぇ。
ちなみにスカイツリー、展望台登ったことはないです。いずれそのうち…。
なお、巡拝ルートにはこういった案内看板が設けられています。
基本的にはこの看板どおりに進めば安心ですね。
三囲神社(大國神・恵比寿神)
まずは三囲神社(みめぐりじんじゃ)に到着!
押上駅からは徒歩で約15分の距離です。
実は押上駅から三囲神社へ直行ではなく、近隣の高木神社と飛木稲荷神社に参拝してから向かったので、駅からの正確な移動時間は推測です。
押上駅からは距離でいうと1kmほどでしょうか。
三囲神社にはちょっと珍しい石像がありました。なんとライオン!
こちらのライオン像は三越デパートの旧池袋店から移設されたものだそうです。
現在でも日本橋三越にライオン像がありますが、なんでライオンなのかというと、三越創業者の日々翁助さんがライオン大好きだったかららしいですよ。
弘福寺(布袋尊)
次は布袋尊を祀る弘福寺へ。
三囲神社からは徒歩で5分ほどです。
弘福寺の宗派は黄檗宗(おうばくしゅう)といい、中国色の強い宗派のようです。
そのため、本堂もそこはかとなく中国っぽいテイストを感じますね。
長命寺(弁財天)
長命寺は弘福寺のすぐ横に位置しています。
長命寺は寺名の由来がちょっとおもしろいです。
徳川三代将軍の家光公が、寺内の井戸水で薬を飲み治ったことから、その井戸水は長命水の名を授けられ、寺名も長命寺となったそうですよ。
長命寺から次の百花園までは約1kmあり少々遠いんですが、道中に七福神めぐりの案内の像を発見!でも、台座の上のモニュメントはなんなんだろ…?w
百花園(福禄寿尊)
長命寺から歩いて約20分、百花園に到着です。
はじめのほうで触れたように、隅田川七福神めぐりは百花園に集う文化人達によって考案されたそうで、いわば、百花園は隅田川七福神の発祥の地ってことになりますね。
真冬なので残念ながらほぼ花が咲いていませんでした…。梅が咲いてる時期に来てみたいですね。
なお、百花園は入場料150円です。
園内には福禄寿を祀るお堂があります。
ちなみに百花園の御朱印受付はかなり混んでいます。
私が行った時は約20分待ちだったので、受付横の茶店で甘酒飲みながら待つのも良いかと。
白髭神社(寿老神)
百花園から歩いて3分、白鬚神社に到着!
白髭神社は近隣の神社の中でもとても古い歴史のある神社の1社で、普段から参拝者も多いようです。
また、大型バスによる参拝ツアーがあったようで、境内が一番にぎわっているタイミングでした。
多聞寺(毘沙門天)
百花園・白髭神社周辺から次の多聞寺には距離で1.5km、歩いたら30分ぐらいかかります。
なので、ここで東武スカイツリーラインを利用して東向島駅から鐘ヶ淵駅へ向かうのも良いと思います。私達はがんばって歩きましたが。
頑張って歩いたご褒美に、お昼は良いものを!ということでパンフレットにも案内があった、手打ちそば生粉亭(きごなてい)でお昼を。
生粉亭からものの数分で多聞寺へ到着しました!
多聞寺にはタヌキにまつわるエピソードがあり、境内にはタヌキの石像等もあります。
以上、東京都墨田区の隅田川七福神めぐりのコース紹介でした!
押上駅周辺は高木神社を参拝したときに訪れていましたが、隅田川に沿っての散策はしたことがなかったので楽しめました!
浅草も近いので、巡拝の前後に寄ってみるのもいいかもしれませんね(混むとは思いますが…)
巡拝の際には公式ホームページで最新情報をつかんでから出発するようにしてくださいね。
www.sumidagawashichifukujin.com