鎌倉市の建長寺(けんちょうじ)に参拝してきました!建長寺は鎌倉五山の第一位ということで、敷地もかなり広く、どのお堂も立派で大きなものでした!オススメ癒やしスポットとしては、方丈の背後に広がる日本庭園。日本庭園を軒先からベンチに座って見ているだけで、心が落ち着いていきます。また、建長寺はけんちん汁(建長汁)の発祥でもあります。
御由緒
建長寺は、建長5年(1253年)に鎌倉幕府五代執権の北条時頼により建立された、日本で最初の禅宗専門寺院です。
建長寺の創始者は蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)という中国の僧侶で、寛永4年(1246年)に来日し、九州や京都の寺院を経た後、北条時頼によって建長寺に迎えられました。
蘭渓道隆は、中国の宋時代の純粋で厳しい禅の教えをそのまま取り入れることとしました。
その結果、建長寺を天下の禅宗寺院とすることにより多くの僧を集め、中国文化の勉学の場として、一時は1,000人を超える修行僧を指導するほどの大寺院となりました。
さすが、鎌倉五山の第一位となっている寺院ですね…。並の寺院ではない感じがします…!
また、蘭渓道隆は大覚禅師という禅師号(高徳な僧侶に与えられる尊称)を後宇多天皇より賜っています。
これは、日本で最初に与えられた禅師号とのこと。
ところで、唐突ですがけんちん汁って料理あるじゃないですか?けんちん汁は、漢字で書くと建長汁と書き、ここ建長寺が発祥だそうです。
宗派
- 宗派 臨済宗建長寺派の大本山
- 山号 巨福山(こふくさん)
参拝記録
では、参拝開始!
私は浄智寺から歩いて向かいました。
浄智寺からは歩いて約10分、北鎌倉駅からだったら約15分ぐらいですね。
総門
北鎌倉方面から歩いてくると、寺標と建長寺の入り口が見えてきます。
寺標もでかいですね!さすが鎌倉五山の第一位!
入り口から進み、こちらが建長寺の総門です!
この総門は天明3年(1783年)に建立された京都の寺院の門を昭和15年(1940年)に移設されたもので、巨福門とも呼ばれています。
両側にバスが駐車されていますが、総門前は駐車場になっていて、参拝当日は小学生の遠足グループが大勢いました。
私も小学生の頃に遠足で鎌倉に来たことがありますが、その頃はお寺とか神社とか全く興味なかったなぁ…。
たしか鶴岡八幡宮と鎌倉大仏に遠足で行った気がする。
その2つよりも江ノ島水族館のが楽しかった思い出がありますw
総門周辺には建長寺の境内地図があるので、ざっと見て、境内の様子を頭にいれておきましょう!
建長寺は天園ハイキングコースという、鎌倉アルプスと呼ばれる鎌倉北部の山を巡るハイキングコースにつながっています。
私はこの天園ハイキングコースに今回チャレンジしてみましたので、後ほど紹介するつもりです!
総門から入ってすぐ、拝観受付所があります。
拝観料は、大人500円、小中学生200円です。
また、拝観時間は、8時30分から16時30分です。
拝観受付所のお向かいには、御朱印所があります。
御朱印所では御朱印がいただける他、書籍やお守り、お土産の販売もしています。
写真に写っている「禅」Tシャツ、海外からの観光者に人気ありそうですねw
また、建長寺では、御朱印をいただく場合には参拝前にこちらに御朱印帳を先に預けて、参拝後に戻ってきた際に返却してもらうシステムです。
通常は参拝後に御朱印帳を預けて書いていただく方法が一般的ですが、建長寺は特殊パターンなんですね。
ちなみに、参拝後にこちらに戻らずにハイキングコースに突入する場合には、御朱印を預ける際にその旨を伝えて、書いていただけるまで隣の休憩所で待っていましょう。
総門からまっすぐ歩いて、仏殿へ向かっていきます。
道中にさざれ石がありました。
さざれ石といえば、国家「君が代」の歌詞に登場するので、名称は有名ですよね。
さざれ石の実物は、こういったもので、石灰岩が溶け出すことによって小石が長い年月をかけてたくさん固まったものをいいます。
三門
少し歩くと見えてきたのは立派な三門!
上部には五百羅漢像などが安置されていて、三門の下をぐぐると心が清浄になることを祈願しています。
扁額にある建長興国禅寺というのは、建長寺の正式名称です。
この三門は安永4年(1775年)に関東地方全域から寄付を募って再建したもので重要文化財にも指定されています。
三門をくぐった先には立派な柏槇(びゃくしん)の古木がありました!
大覚禅師が植えたものとされ、樹齢は約760年といわれています。
この柏槇は創建当時から幾度もの火災を生き抜いてきた、大変貴重なものです。
仏殿
柏槇の庭をぬけると、御本尊である地蔵菩薩を安置する仏殿に到着!
古いものですが、こちらの仏殿は創建当初から数えて4代目とのこと。
東京の増長寺から正保4年(1647年)、徳川二代将軍の徳川秀忠公の夫人の霊屋を譲り受けたものです。
増上寺は以前参拝していますが、知っている寺院の名前がでてくると嬉しくなりますね。
ふと思ったのは、増上寺はたしか浄土宗で、建長寺の宗派の臨済宗とは異なるんですが、そういうのはあんまり関係ないんですかね?
法堂
仏殿からまっすぐ進むと、つぎに現れるのは法堂です。
法堂というのはご住職が説法を行うお堂で、本来は仏像は祀らないんですが、建長寺の法堂では千手観音菩薩を祀っています。
非常に大きな造りですが、文化11年(1814年)に再建されたもので、木造建築では関東最大級のものとのこと。
唐門・龍王殿(方丈)
金色の装飾が立派なこの門は唐門とよばれ、こちらも仏殿と同時期に増上寺から移設されたものです。
唐門の横の道に入ると、龍王殿というやはり大きな建物が!
龍王殿は、一般的には方丈と呼ばれる建物で、ご住職やお寺の関係者の居住のためのものでした。
現在は座禅、法要、研修のために使用されています。
龍王殿も、総門と同じ京都の寺院より移設されたものです。
龍王殿の背後には見事な日本庭園が広がっていました!
天気も良くて最高でしたね。
軒先にベンチがあり、風通しもよく、思わずウトウトしてしまいましたw
半僧坊への道案内
先程もチラッと紹介しましたが、建長寺は天園ハイキングコースという、鎌倉の山をめぐるルートにつながっています。
ハイキングコースは、半僧坊というお堂あたりから本格的な山道ハイキングがスタートになります。
半僧坊とハイキングコースの紹介は、長くなりそうなので別記事にします!
ちなみに、建長寺の前の通りをまっすぐ歩くと、鶴岡八幡宮方面へ行くことができますよ。
御朱印
こちらが建長寺の御本尊、地蔵菩薩の御朱印です(300円)。
御本尊の他にも、釈迦如来、びんずる様など、複数の御朱印がいただけるそうです。
所在地・アクセス
所在地 神奈川県鎌倉市山ノ内8
アクセス
- JR横須賀線「北鎌倉駅」から徒歩15分
- JR線・江ノ電「鎌倉駅」から徒歩30分
- 北鎌倉駅、鎌倉駅からバスも出ています