ガンプラ作った後のランナーってどうしてますか?いままでは捨てるしかなかったんですが、作り終わった後のランナーを回収、リサイクルという、ガンプラリサイクルプロジェクトが始まりました。小さいころから作ってきたガンプラのことなので、思わず紹介しちゃいます!
ガンプラリサイクルプロジェクト
ガンプラ(ガンダムのプラモデル)のランナーを回収して再利用するという、ガンプラリサイクルプロジェクトについてざっくりと紹介していきます。
公式HPではこのような図解がありました。
リサイクルプロジェクト公式HPより
まずはじめとして、私たちがガンプラ作った後に残ったランナーをナムコ系列のアミューズメント施設(実施店舗はこちら)に設置したボックスで回収します 。
そこから、大きく分けて3つのリサイクルプロジェクトに回収ランナーは活用されます。
①ケミカルリサイクル
こちらは実証実験の段階で技術が完成しておらず、まだ実用化はしていないようなのですが、プラスチックを科学的に分解して、もとの原料(スチレンモノマー)に戻すというリサイクル方法です。
次の②マテリアルリサイクルの方法では、強度の問題や色の再現の関係で、製品としての利用範囲に制限があるようなのですが、ケミカルリサイクルの技術が完成すれば、回収ランナーを新品として生まれ変わらせることができるようになるので、利用範囲が格段に増えていきます。
②マテリアルリサイクル
マテリアルリサイクルはシンプル(と言いつつも様々な工程があると思いますが)に、回収したランナーを細かく破砕して溶かし、そしてあらためて固形化するというリサイクル方式です。
この方式はすでに実用化されて、エコプラというシリーズで、新たなガンプラとして生まれ変わっています。
エコプラとしてリサイクルされて商品となっているものの、様々な色のランナーを再利用するため、新品のプラスチックのような色の再現が困難で、さらに強度も通常のものより弱いという課題があります。
このような課題についても、改善方法や、新たな活用方法について研究が続けられているそうです。
③サーマルリサイクル
サーマルリサイクルは、プラスチックの再利用というよりも、回収したランナーのうち①と②で使用しなかった分をパートナー会社へ渡して、焼却の熱エネルギーを利用して発電、そしてその発電した分だけホビーセンターの電力料金が割引になるというものです。
これは私たちガンプラファンには直接には関係ないですが、経費削減によってまわりまわって何かしら私たちにも還元される可能性もありますね。
経費が減って会社の利益が増えれば、より素晴らしい製品開発に結び付くかもしれませんよね。
ガンダムベース東京へ
リサイクルプロジェクトの概要については紹介できたので、あとは私が実際に回収ボックスにランナーを入れにいったりエコプラを作ったりの話になります。
というわけで、東京お台場のガンダムベース東京へ来てみました!
回収ボックスはナムコ系アミューズメント施設の他にも、ガンダムベースにもあります。
東京都は現在は4度目の緊急事態宣言がでていますが、7月初めのまだ宣言がでていない期間に訪問することができました。
しかも、営業開始時間の10時を少しすぎた頃に到着したので、まだほとんど他のお客さんいませんでしたね。三密を避けるんだ。
それにしても、1年以上ぶりの実物大ユニコーンガンダムです。
コロナ禍前は限定ガンプラが発売したり、新しい展示が始まったりすると気軽に遊びにきていたんですが…。くそぅ、新型コロナめぇ…!
「見せてもらおうか、君が消毒するところを。」cv池田秀一
入口にはこういった除菌スペースが新設されていましたw
エスカレーターの横にはラブライブ!シリーズの1つ、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(通称:アニガサキ)に登場するエマちゃんのPOPがありました。
アニガサキはお台場や東京ビッグサイト周辺を舞台にしていて、私もワイフも放送を毎回楽しみに観ていました(ブルーレイも買いました)。
なお、アニガサキでのイチオシは宮下愛ちゃんです。
コロナ禍が収束したら、アニガサキの聖地巡礼もしたいですねぇ…。
そうこうしているうちに、ガンダムベース東京のフロアに到着です。
ランナー回収BOX
こちらがガンプラのランナー回収ボックスですね!
ガンダムベース内、ビルドルーム付近に設置されていました。
家からガンプラランナーを数枚持ってきたので、さっそく入れてみます!
なお、回収ボックスの周りをウロウロしていたらスタッフさんが声をかけてくださったので、入れていいランナーについて聞いてみました。
- メッキパーツのランナー○
- クリアーパーツのランナー○
- バンダイ製品以外の他社製品ランナー✖
他社の模型のランナーは、リサイクルの際の品質を一定に保つために入れてはいけないそうです。
私も、コト○キヤさんのFAガールシリーズ作ったりするので、注意しないと。
ガンダムベース東京に設置されていたボックスの上にはハロが乗っていて、ランナーを入れるとセンサーが反応してセリフを喋ってくれます。
はっきりとは聞こえなかったんですが、アリガトウとかガンプラカッテネとか、そういったセリフが数パターンあるようです。
ランナーのリサイクル方法についての概略図です。
集めたランナーを細かくして、黒く色を整えてエコプラというリサイクルプラを使用したガンプラに生まれ変わらせます。
ガンプラリサイクルプロジェクトでは、ランナー回収に協力するとナムコポイントがもらえるようです。
私はナムコポイントは集めていないんで詳しくは知らないんですが、ゲーセンとかで使えたり、グッズがもらえたりするんでしょうか?
ランナーを回収ボックスに入れたら、ステッカーがもらえました!
もらえるのはガンダムベースのみでしょうか。
ユニコーンガンダムプランBペルフィクティビリティのイラストですね。
エコプラ
ガンダムベース東京では、先に紹介したリサイクル素材で作られたエコプラも販売しています。
エコプラは現在はファーストガンダムやガンキャノン等といった、初期のHGUCアイテムとBB戦士が数種類ラインナップされています。
リサイクルで出来たプラは強度が若干落ちるとのことなので、ここ最近の細かくて複雑なパーツにはまだ不向きなのかもしれませんね。
エコプラは、通常の色分けされたガンプラと比べると数十円ほど安くなっています。
エコプラを作る
せっかくなのでエコプラのザクⅡを買ってみました!
みごとに真っ黒ですねぇ。黒い三連星だってこんなに黒くないぞw
通常キットと異なる点は色以外には、ホビーセンターのオリジナルマーキングシールが附属してきます。
でも、GUNPLAとかHOBBYとか、何に使えばいいんだろ…?
エコプラと通常のガンプラのランナーの内側を比べてみました。
通常のガンプラのほうは内側は白っぽくなっていますが、エコプラは真っ黒です。
これは、様々な色のランナーをリサイクルするので、色味を統一するため黒く着色しているためですね。
完成!
色が真っ黒なこと以外は通常のガンプラと変わらないです。
この状態から色を塗ると大変なので、これはこのまま棚にいれて飾っておきます。
以上がガンプラリサイクルプロジェクトとエコプラの紹介になりますが、プロジェクトの1つ、ケミカルリサイクルの技術完成・実用化が待ち遠しいですね。
ガンプラ作りつつランナーは回収にまわして、楽しみに待っていようと思います!