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伊勢原の地名の由来となった神社、神奈川県伊勢原市【伊勢原大神宮】へ参拝

神奈川県伊勢原市に鎮座する、伊勢原大神宮(いせはらだいじんぐう)へ参拝しました。伊勢原大神宮は、伊勢から来た人物がこの地を開墾し、伊勢の神宮の御祭神である天照大御神をお奉りしたことが始まりです。社殿は、内宮と外宮それぞれに社殿がある珍しい様式となっています。

 

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御由緒

伊勢原大神宮は、江戸時代初期のころの元和年間(1615年~1624年)に創建されたと伝えられています。

元和6年(1620年)に、伊勢から来た山田曾右衛門と、鎌倉の湯浅清左衛門の2人は大山参詣の途中で、千手原(伊勢原地域の旧地名)に一晩泊まりました。

その時に水の音が聞こえたことから、この地域には水源があり開墾可能であると確信しました。

当時この地域を支配していた代官、成瀬五左衛門の許可を得て、松が生い茂っていたこの土地を開墾し始めました。

そうすると、だんだんと粕屋(近隣の地名)あたりから人が集まり始め、現在の伊勢原市街の基礎が出来上がりました。

人が集まり町が出来たら、必要なのはそう、鎮守様ですね。

そこで曾右衛門は、故郷の伊勢の神宮の神を勧請し、奉祭することとしました。

これが伊勢原大神宮の御由緒となります。

その際、伊勢の神に由来して、地名も伊勢原と呼ばれるようになりました。

御祭神

伊勢原大神宮の御祭神は、伊勢の神宮と同じく天照大御神が内宮に、豊受姫大神が外宮にそれぞれ奉られています。

天照大御神は日本神話の最も尊い神であり、皇室の御祖神とされています。

豊受姫大神は天照大御神のお食事を司る神で、五穀豊穣や商売繁盛のご神徳があるとされています。

伊勢原大神宮の社殿構造は全国でも珍しいもので、内宮と外宮が隣り合った別々の社殿となっています。

私もこれまで、横浜の伊勢山皇大神宮や東京の小石川大神宮といった天照大御神を奉る神社を参拝したことがありますが、御祭神の社殿は1つでした。

この珍しい造りの社殿は、近年の改修でそうなったわけではなく、江戸時代に編纂された新編相模風土記稿にもみられる、創建以来の伝統なのだそうです。

 

参拝記録

アクセス

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伊勢原大神宮の最寄り駅は小田急線伊勢原駅で、出口は北口になります。

伊勢原駅に朝8時前に到着、本日も参拝者ができるだけ少ない、朝早い時間帯に参拝します!

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伊勢原駅をでるとすぐ近くに大きな鳥居があります。

これは、大山阿夫利神社の鳥居です。

伊勢原駅すぐ近くで、ほとんどの参拝者のスタート地点なので、一の鳥居かと思いきや実は本来の一の鳥居はもっと手前、二の鳥居はさらに先にあるんです。

なのでこちらの鳥居は、小田急電鉄が新たに作った鳥居なのだそうです。

大山阿夫利神社、数年前に寺社めぐりを始めた年に、頂上の奥宮まで登拝させていただいたんですよ。

その頃はまだ、「ひゃ~、綺麗な御朱印ダァ!」「山ァ!頂上まで攻略してやるぜ!」みたいに、神道というものを深く考えずに参拝していたような気がします。

寺社参拝ではなく、御朱印集めが主だったんですね当時は。

若かったね、三十代前半でしたからね…。

今は、山は神聖なもので、登らせていただくという気持ちをもって登拝するようにしています(もうアラフォーなので落ち着きがでてきました)。

大山にも、いずれまた登拝したいなと思っています。

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余談はこれぐらいで、アクセス紹介を。

先ほどの阿夫利神社の鳥居をくぐると大きな通りにでるので、ここをひたすらまっすぐ進みます。

私もそうなんですが、参拝予定ではない神社の鳥居をくぐるのに抵抗がある方は、バス停方面から迂回する形で進むと同じ道にでられます。

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途中、火伏不動尊のお堂がありました。

文化13年(1816年)の大家事で伊勢原の町は大きな被害を受けましたが、火の手はこの不動堂でピタリと止まったそうです。

それ以降、火伏の不動様として祀られているそうです。

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道なりに進むこと10分、伊勢原大神宮に到着です!

鳥居

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こちらが伊勢原大神宮の鳥居になります。

石造の、神明系の鳥居ですね。

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鳥居をくぐってすぐの境内の様子はこのようになっています。

正面に見えるのは天照大御神を奉る内宮の社殿です。

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新型コロナのせいで、手水舎が柄杓どころか吐水もストップしていました。

代わりにアルコール消毒が置かれていました。

マイ柄杓を持ってきましたが出番なし…。

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石畳の参道にそって進みます。まずは外宮から参拝ですね。

伊勢の神宮は内宮外宮があり、外宮から先に参拝するのがならわしなので、伊勢原大神宮も外宮から先に参拝するように案内があります。

外宮

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こちらが豊受姫大神を奉る外宮の社殿になります。

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階段手前のこちらは、かつて外宮の社殿があった跡地の石標です。

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屋根の千木は垂直に切った外削ぎ、鰹木の数は奇数の7本です。

この場合は男性神の場合が多いとされています。

豊受大御神は男性神なんですかね。

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そして隣の内宮には階段を降りずに通路を通って向かうことができます。

内宮

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つづいてこちらが天照大御神を奉る内宮の社殿です。

造りは外宮とほぼ同じものとなっています。

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外宮との違いでパッとわかったのは社殿屋根の千木と鰹木です。

内宮の千木は地上に対して水平に切った内削ぎ、鰹木の数は8本の偶数。

この場合は女性神の場合が多いそうです。

天照大御神は女性神なのでこのパターンが当てはまりますね。

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内宮の階段下にも、かつての内宮の場所を示す石標がありました。

春日神社

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外宮向かって右隣には春日神社が鎮座していました。

春日神社の御祭神は天児屋根命(あまのこやねのみこと)で、皇室とゆかりの深い藤原氏の祖神(おやがみ)とされています。

照見山神神宮寺遺跡

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神社の境内ですが、寺院のテイストを感じる石碑がありました。

こちらは照見山神宮寺という普化宗の寺院の遺跡です。

普化宗、あまり聞き覚えのない宗派ですよね?

普化宗とは明治4年に廃宗となってしまった宗派で、編笠をぶった虚無僧が尺八をふいて各地を巡って修行していたそうです。

宗派の名前は知りませんでしたが、尺八をふく虚無僧の姿は時代劇等と…あとは、がんばれゴエモン(テレビゲーム)で見たことがあります。

ひとりよりふたりの石標

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こちらの紅白のたまご型の石標は、伊勢原大神宮のシンボルマークを表したものです。

伊勢原大神宮のシンボルマークは内宮と外宮を表したもので、丸と四角・赤と白・人と自然をイメージしてデザインされているそうです。

「ひとりよりふたり」、「ひとつよりふたつ」をテーマに、お互いが存在して初めてつり合いがとれて平穏な世の中を生み出すことを表現しています。

縁結びや夫婦円満、子宝などの人生の出来事が何事も穏やかに進むよう、万事円満を記念する伊勢原大神宮の象徴です。

なお、このデザインは伊勢原出身の画家、平野杏子さんの作品です。

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こちらのシンボルマークのデザインは、絵馬にもなっています。

御神木

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伊勢原大神宮の御神木は、内宮と外宮の間に立つ、大きな楠の木です。

こちらの御神木は、伊勢原市の指定保存樹木にもなっています。

神宮遥拝所

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境内には、伊勢の神宮の方角を示している、神宮遥拝所があります。

こちらから、はるか遠くに鎮座する伊勢の神宮を遥拝することができるんですね。

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神宮遥拝所の横には、常若という食事処もあります。

軽食や飲み物がいただけますが、まだ開店時間前でした…。

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御朱印やお守り、おみくじはこちらの社務所でいただきます。

御朱印

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こちらが伊勢原大神宮の御朱印です。

内宮と外宮の印が押されています。

 

所在地等

所在地  神奈川県伊勢原市伊勢原3-8-1

アクセス他

  • 小田急線「伊勢原駅」北口から徒歩10分
  • 小田急線「伊勢原駅」北口からバス乗車、「大神宮前」下車
  • 電話番号 0463-96-1611
  • 駐車場あり