熱海の伊豆山神社(いずさんじんじゃ)の紹介です!タイトルが何のこっちゃと思われる方が大多数だと思いますが、伊豆山神社はラブプラスという恋愛シミュレーションゲームに登場し、彼氏(ユーザー)の間では聖地として親しまれている神社なのです。2019年秋、ラブプラスの新作アプリゲーム「ラブプラスEVERY」がリリースされたので、その記念として数年ぶりに参拝してみました!
御由緒
伊豆山神社の創建年は定かではないようですが、はるか昔、歴史時代区分でいうと上古時代とされています。
上古時代は歴史の始まりであり、文献をたどることができる最初の時代で、歴史の教科書的な表現でいうと、古墳時代とかそのあたりのようですね。
伊豆山神社はかつては伊豆御宮、伊豆大権現、走湯大権現、走湯社と称されていましたが、伊豆山神社という現在の社名は、明治維新の神仏分離令によって定められました。
伊豆山神社は源氏をはじめとした武家から厚く信仰されていましたが、これはこのようなエピソードがあります。
平安時代後期、富士上人と呼ばれた末大上人は、この伊豆山で修行して富士山への登拝を繰り返し、鳥羽上皇をはじめとする貴族や民衆に仏教を広め、富士山に一切経(いっさいきょう、仏典を集成したもの)を奉納する偉業を達成しました。
伊豆山から富士につながる修行の道は、鎌倉幕府を樹立することとなる源頼朝が、妻となる北条政子とともに深い信仰を寄せ、伊豆山神社の加護のもとで平家を打倒するという、東国王権神話とも呼ぶべき歴史の舞台となりました。
ここ伊豆山神社と神奈川の箱根神社を正月に参拝することを二所詣といいますが、これは源頼朝が始めたことのようです。
幕府の将軍の深い信仰を得た伊豆山神社は、格別の崇敬を集め、戦国時代には後北条氏、江戸時代には徳川将軍からも崇敬されていたそうです。
御祭神
伊豆山神社は御祭神として、伊豆山神を祀っています。
伊豆山神は次の4柱の神の総称です。
- 火牟須比命(ほむすびのみこと)
- 天之忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)
- 栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと)
- 瓊瓊杵命(ににぎのみこと)
ラブプラスと伊豆山神社
私は実は、伊豆山神社には数年前、まだ寺社巡りを始める前に何度か参拝したことがあるんです(さすがに本宮までは行ってませんが…)。
それは伊豆山神社は、コナミから発売された恋愛シミュレーションゲーム「ラブプラス」の聖地となっているからなんです…!
ラブプラス(厳密にいうとバージョンアップ版のラブプラス+)のゲーム内で、彼女と熱海に旅行に行くイベントがあり、そのイベント内で伊豆山神社が登場するんですね。
また、2010年の夏には、熱海市観光協会とコナミが協力し、熱海ラブプラス+現象(まつり)というリアルイベントが実施されました。
このリアルイベントは、熱海市の各スポットをまわるスタンプラリーや、お土産店と協力したグッズ展開などがあり、彼氏(ユーザー)が数千人も訪れ大盛況でした!
また、その後はコナミ公式のイベントではなく、有志の彼氏達によってスタンプラリー企画も実施されるなど、熱は冷めやらぬ状態でしたね。
私は両方ともイベントに参加したんですが、とても楽しかったです!
そして、2019年10月11月12月、ラブプラスのアプリゲーム、ラブプラスEVERYがついにリリースされました!
長期メンテナンスがあったりで、スタートで少々つまづいてしまったりしましたが、私も毎日コツコツ遊んでいます。
今回の伊豆山神社参拝は、リリース記念も兼ねての参拝だったりします。
ちなみに私の彼女は、ちょっと生意気だけどかわいい後輩、リンコです♪
参拝記録
アクセス
伊豆山神社へのアクセスは、JR各線の熱海駅から、東海バスに乗り、伊豆山神社前で下車するルートが一般的です。
そうすると、社殿までは階段を170段ほど登る必要はありますが、鳥居のすぐ目の前に到着できます!
ちなみに私は、このルートではなく、ちょっと頑張っちゃいまして…。
実は伊豆山神社の参道はもっと下から続いていて、海岸線近くから続く長い階段となっているんです!
一番下から社殿までの段数はなんと887段!無事踏破できたので、自分で自分をほめたい!w
がんばって登ってきたので、これは別記事で紹介したいと思います。
鳥居・摂末社
長い階段を登ってきたのでちょっと休憩して、いざ参拝開始です!
数年前に参拝したときはバスに乗ってここからスタートだったので、体力が有り余ってたんですけどね。
石造の鳥居をくぐるとまたすぐ階段が…!
社殿まではあと180段ほどです、頑張りましょう!
境内の案内図がありました。
この案内図は公式HPにも記載がありましたが、事前にチェックし忘れた場合にはぜひこちらで確認を。
さらに登っていくと2つめの鳥居が姿を現します。
こちらは金属製で、先の鳥居よりも比較的新しそうなものですね。
第二の鳥居のすぐ横には、祖霊舎があります。
こちらの祖霊舎は、かつて伊豆山神社に仕えた氏人の祖霊を祀っていて、伊豆山の人々の守護神として慕われています。
さらに進むと、役の小角社(えんのおづぬしゃ)がありました。
こちらは役の小角という修験道の創始者を祀っていて、運命開拓の神徳のほか、足の病に悩む人を助けるという信仰があると言われています。
余談ですが、役の小角のお名前は、鬼神童子ZENKIという漫画で知っていましたw
こちらの紅白のお社は、結明神社(むすぶみょうじんしゃ)です。
御祭神は結明神といい、男女の縁結びを叶える神とのこと!
結明神社の後ろからの景色、相模湾を望む景色がキレイでしたね~。
結明神社から少し登った先には…
ついに社殿が見えてきました!
到着が9時ちょっと過ぎだったのでまだあまり参拝者がおらず、落ち着いて参拝できそうです。やっぱり寺社参拝は朝早めの時間がベストですね。
手水舎
伊豆山神社の手水舎はかなり特徴的です。
なんと、吐水口が赤と白の1対の龍です!
言い伝えでは、ここ伊豆山の地底には赤と白の龍が暮らしているとされていて、この1対の龍は、赤は火を表し、白は水を表す、火と水の力でお湯を生み出す温泉の守護神とされています。
手水舎でお清めしたあとは、狛犬の間を通って社殿へ向かいます。
社殿
こちらが伊豆山神社の社殿です!
赤をメインにした色調が特徴的で美しいですね!
数年前にラブプラスのイベントで伊豆山神社に参拝した際は、社殿に参拝した記憶はあるものの、二礼二拍手一礼といった参拝方式なんて知らなかったので、おそらくメチャクチャな参拝方法だったと思いますが、今回はしっかりと参拝できました。
色とりどりの彫刻もキレイですね~。
次に紹介する頼朝政子の腰掛石がある、社殿の左側からの様子です。
頼朝・政子腰掛け石
社殿向かって左側には、伊豆山神社の一番人気スポット(おそらく)、頼朝・政子の腰掛け石があります!
源頼朝と北条政子が恋を語ったのがこの伊豆山神社の境内で、その後2人は結ばれ、鎌倉に幕府を開きました。
このことから、源頼朝と北条政子は伊豆山神社に篤い崇敬を寄せるようになったそうです。
なお、この腰掛石ですが、私がここに来た際、先にアベックが仲良く座っていたので、どうやら実際に座っても良さげです!
光石周辺
こちらは光り石と呼ばれるスポットです。
ちょうど太陽光が当たって光り輝いていてキレイでした。
冬の午前中ですが、太陽光が当たってるおかげか、ほんのりと暖かかったです。
光り石の案内板によれば、良い事があるように触ったり座ったりして楽しんでほしいとのこと。
…でも、座ってスマホゲームするのはどうかなーと思うんだ…(座ってスマホポチポチしてる人を見かけたので)
光り石の後ろには、雷電社が鎮座しています。
雷電社は、伊豆大神の荒御魂と、雷電童子が御祭神となっています。
雷電童子は、天照大神の孫、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の別名です。
政治を切り開く神として、源頼朝を始め、歴代将軍から篤く信仰されていたそうです。
光り石のすぐ後ろには、道祖神の祠がありました。
道祖神は一般的には峠や村境に祀られる、外界の悪いものの侵入を防いだり、旅の安全を司る役割がありますが、こちらの道祖神は、困難にぶつかった時に正しい道を指し示して導いてくれる力もあるそうです!
社務所
社務所は、階段を登ってすぐ右側にあります。
数年前に来たときは、参拝もそこそこに済ませて、社務所周辺で集まってワイワイしてた記憶がありますね…。
「こころむすび」と書かれたハート型のモニュメントがありました。
こちらは、おみくじを結んで形作られたもので、フォトスポットとしても人気がありそうです。
そして本宮へ
社殿の右側からは、伊豆山神社の本宮へ向かう山道があります。
もちろん登りますよ、ええ、登りますとも!
その様子は次の記事で。
御朱印
こちらが伊豆山神社の御朱印です。
以前は社名が大きく中央に書かれたデザインだったようですが、現在はこのようなデザインになっているようですね。
所在地等
所在地 静岡県熱海市伊豆山708-1
アクセス他
- JR線「熱海駅」から東海バス(伊豆山神社or七尾行)で約7分、伊豆山神社前で下車
- 駐車場あり
- 0557-80-3164
伊豆山神社は、恋愛シミュレーションゲーム「ラブプラス」のイベントの一環として何度か参拝したことのある神社でしたが、寺社巡りに興味をもってから参拝したのは今回が初めてでした。
以前参拝したときはラブプラスのことで頭がいっぱいで、境内の様子をあまりじっくりと見ていなかったような気がしますが、今回はきっちり参拝して、境内の様子や景色の素晴らしさなどを満喫することができました。
今回は本宮まで登っていったので、後日その記事を書く予定ですが、年内の更新はこの記事でラストになりそうですね。
年明けは伊豆山神社本宮の紹介や、年始に巡拝予定の七福神めぐりを紹介していきたいですね(順番は前後するかも…w)
ちなみに参拝したもののまだ記事にできてない寺社がいくつもあるので、そちらも順次…。
あとやってみたいのは、寺社巡りや神道、仏教などの書籍の紹介なんかも思案中です。
では、皆さんよいお年を!
令和2年もどうぞよろしくお願いします!