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熱海の人気を取り戻す!静岡県熱海市【來宮神社】は誘客力に極振りしていました!

伊豆山神社を下から上まで堪能した後、熱海駅から1駅進んで来宮神社(きのみやじんじゃ)を参拝しました!来宮神社は樹齢2000年超の巨大な楠の木が見どころです。また、熱海の人気を取り戻したいという考えのもと、喫茶スペースやカメラ台の設置など誘客・集客にも特化した神社づくりを推進している、新しいタイプの神社とも言えます。

 

 

御由緒

来宮神社は古くから来宮大明神阿豆佐別(あずさわけ)神社と呼ばれ、熱海の守護神としてこの地に鎮座していますが、創建についてはこういったエピソードが残っています。

今から約1300年前、和銅3年6月に熱海湾で漁夫が網をおろしたときに御木像らしきものが入っていたそうです。

不思議に思っていると、童子が現れ「我こそは五十猛命である。この里に波の音の聞こえない七本の楠の洞があるからそこに私を祀りなさい。しからば村人は勿論いり来るものも守護しよう。」と告げられたそうです。

そこで、村人たちが探し当てたのが、現在来宮神社が鎮座する熱海の西山でした。

来宮神社という名称の神社は、現在では全国に44社あるとされていますが、熱海の来宮神社が総社となっています。

これは、蝦夷討伐の功績で有名な奈良時代平安時代の征夷大将軍、坂上田村麻呂が戦の勝利を祈願して、来宮神社の御分霊を東北地方を始め、各地に広めていったことが由来となっています。

御祭神

 来宮神社の御祭神は次の3柱です。

  • 大己貴命(おおなもちのみこと)
  • 五十猛命(いたけるのみこと)
  • 日本武命(やまとたけるのみこと)

大己貴命と日本武命を祀っている神社は多くありますが、創建の由来ともなっている五十猛命は滅多に聞かない神様ですね。

五十猛命は、素戔嗚命の子で、樹木の種を日本国土へ撒いた神とされ、そのことから樹木と自然保護の神となっています。

来宮神社の誘客戦略と熱海ブーム再熱

来宮神社は現在では参拝客も多く非常に人気の神社ですが2005年頃には経営破綻の危機に瀕していたそうです。

熱海は高度経済成長期には多くの観光客が来ていて、当時は新婚旅行の定番と言われていた頃もありました。

しかし、バブル経済崩壊後は熱海の観光衰退は著しいもので、そのあおりを受け、来宮神社も参拝客が減少、なんとか経営している状況だったそうです。

そんな厳しい状況でしたが2010年頃に転機が訪れました!

その頃から始まったパワースポットブームの到来です!

境内の大楠がパワースポットとして注目されて、若い女性が参拝するようになり、そこで宮司さんは、これをブームとして終わらせないために少しずつ境内のリニューアルに着手していったそうです。

参道整備に始まり、境内外にお休み処、カフェを設置本殿をガラス貼に改修、大楠周辺をはじめとして境内の夜間ライトアップなどの誘客方法で参拝客をどんどん増やしていったそうです。

いま放送中のアニメで「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います」というものがありますが、来宮神社はまさに「衰退は嫌なので誘客力に極振りしたいと思います」といったところでしょうかw

こういった誘客方法は伝統的な神社の在り方ではないのかもしれませんが、経営破綻してしまっては元も子もないですもんね。

神社が金もうけなんて…と考える方もおそらく大勢いるかと思いますが、私はいいと思いますよ。

宗教法人は税金かからないといわれてますが、カフェとかの収入はちゃんと税金かかってるそうです。

参拝客が増えれば熱海も盛り上がりますし、収益に税金かかれば熱海の税収も潤いますし。

 

なお、来宮神社のHPにはこのように熱海の観光についてのメッセージがありました。

昭和30年代から50年代に向けては、会社の研修会や
新婚旅行など高度成長期に乗り、多くの来熱客を数えておりましたが、バブル経済崩壊後、熱海の観光客の衰退は著しいものでした。現在では、様々な反省点を踏まえ、熱海は観光施設や飲食店などが、個別の利益に執着すること無く、観光客の目線に立ち、新しい発想や新規事業を展開をしてきた事により、少しずつでは有りますが、充実し始めた施設が点と成り、その点が線で結ばれ動線が出来始めてきていると感じております。
 観光客に情報を知って頂き、熱海市内を巡って頂く事により、限られた時間の中で、より一層充実感のある旅が実現されます。

 今後は、四季折々や朝夕の時間で、様々なエリア別にも熱海を満喫できる戦略が必要と考えています。誘客が増え始めた段階で在るからこそ、この機会に新しい挑戦と発想、実現へと繋げていくことにより、再び来熱して戴ける観光地「熱海」つくりが急務です。昭和39年、東京オリンピックや新幹線の開通により、熱海は飛躍的に発展しました。
 2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックが開催される好機です。当社も、歴史伝統文化を担いつつ、微力ながら、世代を超えた新しい神社つくりに邁進して参ります。
 
来宮神社公式HPより

一度衰退したものの、ここ数年で熱海はまたかつての人気を取り戻していますね。

駅前もきれいに整備されて観光客ウェルカム感がすごいです。

伊豆山神社の記事でも少し触れたんですが、私はゲーム「ラブプラス」のイベントの一環で初めて熱海を訪れた際は熱海人気が再熱する前でした。

私はそのイベント参加がきっかけで熱海が気に入って、年一回ぐらいは遊びにきたりしていたんですが、年々、施設・店舗が整備され、熱海ブームが再熱しつつあるのがわかりました。

参拝記録

アクセス

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では来宮神社へ向かっていきます!

来宮神社は熱海駅のひとつとなり、JR伊東線の来宮駅が最寄駅になっています。

 

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来宮駅からは徒歩5分弱で鳥居前まで到着です。

来宮駅を出て左に進み、線路下のトンネルを抜けるとすぐに鳥居が目に入りました。

鳥居

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来宮神社の朱色の鳥居、参道の木々の緑の中でも映えますね。

なお、鳥居前は団体さんがくると一瞬で混むので注意!サササッと進みましょう。

 

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鳥居付近にはアクリルプレートで出来た境内案内図がありました。

これまたオシャレですねぇ…。

 

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本殿へ続く参道は両脇が竹や笹など数種類の樹木が植えられ、綺麗に整備されていました。

稲荷社

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参道を少し進むと、左側に稲荷社があります。

京都伏見稲荷のように朱色の鳥居が数多く並んで幻想的な様子となっていますが、この鳥居の手前にはカメラを置く台座がありました。

ここだけではなく、境内の数か所にカメラ台座があって、集合写真も自撮り写真もドンと来い!って感じでしたねw

 

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稲荷社の鳥居のすぐ横には手水舎がありました。

稲荷社に参拝前に忘れずお清めしたいところです(私はウッカリしてました)

第二大楠

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稲荷社のお向かいには大きな楠の木があり、こちらは第二大楠と呼ばれています。

もっと先には樹齢2000年を超える大楠がありますが、第二大楠も十分な見ごたえですね。

 

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第二大楠ですが、実は落雷によって中身がほとんどなく、空洞のようになっていました。

でも、この状態でも青々とした葉が生い茂っているんですから、自然ってすごいですよねぇ…。

 

 

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その空洞となっている部分の中には、大黒様が祀られていました。

 

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大黒様のすぐ真横には、伊弉諾尊と伊弉冉尊を祀る三峰神社が鎮座していました。

こちらの三峰神社は、埼玉県の三峰神社より昭和の初期に分霊されたものとのこと。

御神水

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参道をさらに進んだ所には、御神水があり、くみ取って持ち帰ることもできます。

 

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でもタダじゃない、1回1,000円!…1回って、どのくらいの量なんでしょw

有料にしているのは、大量に取って転売する輩とかの防止のためってのもあるんでしょうね。

そうそう、転売といえば、コロナウイルスの混乱に乗じたマスク転売、ひどいもんですよね…。

本殿

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そして来宮神社の本殿はこちらです!

本殿前はたくさんの参拝客であふれています。

私が参拝したのは令和元年の12月中旬、まだ海外からの旅行者も多い頃ですね。

いまこの記事書いている令和2年の3月ですが、コロナウィルスの影響で出来るだけ外出しないよう要請がでている状態で、観光ブームが再熱した熱海も、おそらく観光客や海外からの旅行者がかなり減っているんではないかと…。

コロナウイルスができる限り早く終息することを祈るばかりです。

弁財天

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本殿向かって右側には弁天様が祀られていて、こちらは来宮弁財天と呼ばれ親しまれています。
来宮弁財天は、徳川家武臣の大久保氏に驚異的な出世をもたらしたということで、開運出世の御利益があるとされています。

大楠

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次は本殿左側から、樹齢2000年以上という大楠へ向かいます。

 

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大楠へと向かう道、こちらは楠への小路と呼ばれ、竹、青木、ヤツデ、笹など、日本の古典的な植物を中心として、祝いや災除の意味のある植物が植栽され、緑のトンネルのようになっています。

さらに、雨天時の水はけを良くするため、珪藻土(けいそうど)で参道が造られている親切設計!

珪藻土、吸水性バツグンで良いですよね。家ではバスマットに使ってます。

参道がびちゃびちゃだとテンション下がりますもんね…。

 

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楠への小路を抜けると大楠が目の前に見えてきました!

 

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とんでもない大きさですねぇ…。

こちらの大楠は、国の天然記念物に指定され、案内板によると樹齢2000年以上高さは26m幹の周りは23.9mにもなるそうです。

それもそのはず、平成4年の環境庁調査によると、本州1位の巨樹と認定されているそうですよ。

 

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大楠の周りは歩道として整備されていて、一周ぐるっと歩くことができます。

巨木の周りを歩くのは、昨年参拝した千葉県成田市の麻賀多神社を思い出しますね。

こちらの大楠には、幹を1周廻ると寿命が1年延命する伝説があったり、願いを秘めながら1周すると願いが叶う伝説があるそうです。

写真撮りながらぐるぐると廻っていたので、何年寿命が延びたかわかりません。

たぶん20年ぐらいかとw

五色の杜

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次は五色の杜と呼ばれるスポットです。

五色の杜って何かなーと思いながら向かったんですが、簡潔にいうと休憩・イベントスペース(奉納行事や結婚式)のようですね。

予定だと、今後は笹を植樹し、循環路を増やしていく計画があるとのこと。

 

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五色というのは、森羅万象を構成する自然界のを表していて、五色の杜は、それらを大楠明かり砂利鉄筋湧き水で表現しているそうです。

 

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五色の杜には軽食の売店が併設されていました。

 

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麦こがしソフトクリームというのがおススメらしいですね。ほう…。

 

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もちろんいただきます!

ほろ苦い系でおいしかったですね。

あと、持ち手のペーパーは神社名入ってて記念になるので持ち帰りましたw

御朱印

来宮神社でいただける御朱印の紹介です。

私は天皇陛下即位記念のものと、来宮弁財天の御朱印をいただいてきました!

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来宮神社では御朱印は参集殿という建物でいただきました。

参集殿というのは結婚式などの式典を行う広間がある建物のことをいいますが、来宮神社の参集殿は授与所も併設したような形になっていて、御朱印やお守りなどはこちらでいただけます。

 

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内部の授与所周辺も広々としていてキレイですねぇ…。

 

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こちらが天皇陛下即位記念の御朱印です。

書置きの御朱印ですが、「奉祝 天皇陛下御即位」の文字と、和紙が金箔模様が入った豪華バージョンです!

こちらはもしかしたら令和元年中だけいただけるものかもしれないですね。

ちなみに天皇陛下即位バージョンじゃない御朱印もいただけますが、こちらは通常の和紙で天皇陛下御即位の文字が入っていない以外は同じようでした。

 

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こちらが来宮弁財天の御朱印ですね。

蛇スタンプが押されていますが、これは弁財天の使い、もしくは化身という伝承があるからでしょう。

 

さらに、来宮神社では湯前神社の御朱印をいただくことができます。

私はまだ参拝していない神社ですので、今回はパスで!

ただ、参拝後にプラプラと熱海めぐりしながら歩いてたら、見つけたんですよね、湯前神社

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今回、数年ぶりに熱海にきて伊豆山神社と来宮神社を参拝していたら、やっぱり熱海好きだなーと再確認できました。
近いうちにまた来よう。

その時に湯前神社の御朱印もいただこうw

所在地等

所在地  静岡県熱海市西山街43-1

アクセス他

    • JR伊東線「来宮駅」から徒歩約3分
    • JR東海道線「熱海駅」からタクシー約5分
    • JR東海道線「熱海駅」からバス約20分「来宮神社前」下車
    • 駐車場有り(ただし混雑の可能性大)