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長い歴史をもつ子宝安産の守護神、神奈川県伊勢原市【子易明神比比多神社】への参拝

子易明神とも呼ばれる伊勢原市の比比多神社(ひびたじんじゃ)の紹介です。比比多神社は平安時代の創建と歴史が古く、また、子宝安産の守護神として崇敬されています。

 

 

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御由緒

比比多神社の創建は、天平年間(729~749年)とされています。

天平年間は時代でいうと奈良時代頃の創建となるので、かなり長い歴史のある神社ですね。

天平年間にこの地域の守護にあたっていた染谷太郎時忠という人物が、自分が守護するこの地域の平和と、子宝を願ってこの地に御祭神を勧請したことから比比多神社は始まりました。

その後無事に染谷氏の妻が妊娠したことから、さらに信仰を深め、安産の御祈祷を捧げたところ、ご利益があったため、社殿やその他の設備を造営したと伝えられています。

後の時代には醍醐天皇の勅願所になり、神階(=朝廷が神社の祭神に奉げた位階)、御告文(ごこうもん=祭事の御祭文)その他の古い記録が宝殿に納められていましたが、天正18年(1588年)の小田原の戦いにおいて失われてしまったそうです。

こういった神徳や朝廷からの崇敬もあって、現在でも子易明神と称えられ、子宝安産の守護神として崇敬されています。

ちなみに、明神というのは神仏習合の考え方での、仏教的な神様の称号の1つです。

御祭神

御祭神は神吾田鹿葦津姫命(かむあたかあしつひめのみこと)です。

あまり聞き覚えのない神様ですが、またのお名前を木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)といいます。

木花咲耶姫命は有名ですね、富士山信仰の神で浅間神社の御祭神です。

そのご神徳は火除け、安産、子授け等様々なご神徳があるとされます。

そのため浅間神社の他にも、各地の子安神社にも祀られています。

子安神社は安産子育てを祈願する神社なので、子易明神とも呼ばれるこちらの比比多神社と重なってきますね。

 

参拝記録

アクセス

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比比多神社には、伊勢原駅北口から大山ケーブル行きのバスに乗り、明神前バス停で下車します。

伊勢原駅から歩いたら小一時間ぐらいかなと思います。

ちなみに、近くに比々多神社という子易明神から分霊された神社があったり、子易というバス停があったりと、調べると混乱してきますが、子易明神比比多神社には、このバス停で下車です。

子易バス停で下車すると別の比々多神社が最寄りとなってしまいます。

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大山に向かって200mほど歩くと比比多神社に到着します。

鳥居

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こちらが比比多神社の鳥居です。

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道沿いに目立つ立看板で、子宝安産の守護神日本で稀な神社であることが示されています。

境内は社叢(鎮守の森)で囲まれているため、車で通ったら看板無しだと素通りしてしまいそうなので、これぐらい目立つ立看板が必要かもしれませんね。

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それでは鳥居をくぐって境内へ!

日陰になっていて寒いかなと思ったんですが、社叢からの木漏れ日でちょうどいい太陽光の当たり具合で快適でした。

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こちらは手水舎で、柄杓は撤去され、横から水滴を垂らしていました。

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御神木はこちらの、指定保存樹木ともなっている(けやき)の老木です。

もともとは2株あったそうなのですが、関東大震災の際に1株は倒れてしまったそうです。

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こちらは御神木ではないようですが、しめ縄が張られた(なぎ)の木です。

梛の木は女梛と男梛があって、こちらの比比多神社の梛の木は女梛とのこと。

この女梛の木の葉を肌身につけていると、恋愛成就や夫婦円満、子宝をもたらすと言われています。

まさに、比比多神社にぴったりの御利益ですね。

社殿

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こちらが比比多神社の社殿です。

現在の社殿は、享保2年に再建されたものです。

塗り直しはされていると思いますが、木材は再建された当時のままで、さらに千社札も所々に貼られていて、歴史を感じますね。

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裏手にまわると本殿も確認できました。

摂末社

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社殿の後ろには摂末社のお社が鎮座していました。

小さい稲荷社も含め4つのお社が並んでいます。

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こちらは八雲社日吉社が合祀されたお社。

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熊野社淡島社のお社と、石造の稲荷社のお社です。

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こちらは天満宮のお社ですね。

御朱印

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こちらが比比多神社の御朱印です。

子宝安産のご神徳があること、天平年間の創建という長い歴史をもつことも書かれ、情報量が多いですね。

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社務所は朝8時半から夕方5時半まで通常は開いているようです。

しかし、社務所は基本的に宮司さんおひとりで営業されているようで、祭事などで外出していることもあるようです。

 

所在地等

所在地 神奈川県伊勢原市上粕屋1763-1

アクセス他

  • 小田急線「伊勢原駅」北口から大山ケーブル行バス乗車、「明神前」バス停下車、徒歩すぐ
  • 電話番号 0463-94-0079
  • 駐車場有り