令和4年元日、逗子・葉山地域の寺院で実施されている湘南七福神めぐりを巡拝してきました!今回も私は全コースを徒歩で巡拝しました。2年ぶりの元日七福神めぐりです、いや~、嬉しいですね。
湘南七福神めぐりとは
今回私が巡拝した湘南七福神めぐりは、神奈川県の逗子・葉山地域の7つの寺院を巡拝するものとなっています。
昭和48年から始まった七福神めぐりで、公式サイトの紹介によると、
近隣の七福神巡りに比べると湘南七福神めぐりはやや小規模であり知名度も低めですが、巡る人が少ない分、一人あたりの御利益が大きい(?)といわれています。
湘南七福神めぐり公式サイトより
となっています。
たしかに私も、2022年の正月頃は新型コロナの陽性者数はだいぶ少なかったものの、都内など混雑が想定される七福神めぐりではなく、密にならなそうな七福神めぐりを検索して今回の巡拝となりました。
しかし、知名度と巡拝者が少なめだからといって魅力がないわけではなく、葉山は御用邸もあったり、有名企業の保養施設もあったりと、古くから保養やリゾートが盛んな地域なので、私も徒歩で巡拝しながらゆっくりと街並みや空気感を満喫することができました!
実施期間
湘南七福神めぐりの実施期間は、例年元日から1月10日までです。
時間帯は朝8時から夕方5時までです。
コース
湘南七福神めぐりのコースとなっている対象の寺院は次の7つです。
七福神めぐりでは神社と寺院が混在していることがおおいのですが、こちらは寺院のみでした。
また、宗派は、すべて高野山真言宗の寺院でした。
- 東昌寺
- 光照寺
- 仙光院
- 長運寺
- 玉蔵院
- 宗泰寺
- 延命寺
授与品
湘南七福神めぐりでは、専用の七福神色紙(1300円)に御朱印(各200円)をいただきながら巡拝します。
また、福笹といって、専用の笹飾り(700円)に七福神の福顔(お姿の、各300円)をいただきながらまわることもできます。
コース・各ポイント紹介
モデルコース
公式サイトでは、3つのモデルコースが紹介されていました。
- 電車+バスコース
- 車利用
- 車・自転車またはジョギング
私は今回は3番のモデルコースで全行程徒歩で巡拝しました。
なお、モデルコースで示されている以外にもバスは多く通っているので、途中で疲れた場合にもバス利用を検討してもいいと思います。
私も途中、何度もバスに追い抜かれました…。
神武寺駅からスタート
それでは、私が徒歩で巡拝した際の記録を紹介していきます!
かかった時間や、順路を参考にしていただければと思います。
令和4年1月1日、朝8時前に京急線神武寺駅に到着!
私は徒歩ルートで巡拝したいので、神武寺駅からスタートしました。
2年ぶりの元日の七福神めぐり、張り切っていきましょう。
東昌寺(福禄寿)
神武寺駅からの道のり(約5分)
東昌寺へのルートはシンプル。
神武寺駅前から通りに出て右折、逗子駅方面へ5分程歩くと到着です。
東昌寺に到着
福禄寿を祀る東昌寺(とうしょうじ)に到着しました。
御本尊は大日如来です。
東昌寺をはじめ今回巡拝した寺院は高野山真言宗なので、大師様の石像が置かれています。
こちらで七福神めぐりの色紙をいただきました。
専用色紙1,300円+御朱印代各200円となっています。
1つめの寺院だったので、受付のお坊さんに、徒歩で巡拝したらどれぐらい時間がかかるか聞いてみたんですよ。
そうしたら、パンフレットをもとに「目安は1日です」とご回答いただきました。
う~ん、2、3時間ほどで結願できるかと安易に考えていました。
公式サイトでマップは入手したけど、寺院間の距離までは調べてなかったからなぁ~…。
1日かぁ~…、よし、燃えてきた!新年早々の精神・肉体修行にはもってこいですね。
1日かかると聞いたときは、軽い頭痛と古傷の左ひざの痛みがでてきましたが、へこたれません!まだ若いから大丈夫!←アラフォー
光照寺(寿老人)
東昌寺からの道のり(40分)
東昌寺から光照寺へ向かいます。
まずは神武寺駅方面へもどって、さらにまっすぐ。
池子駐在所前の信号を右折し、ゆるやかな坂をのぼっていきます。
こちらが神武寺トンネルですね。今回の七福神めぐりはいくつかのトンネルをくぐるコースなのが印象的です。
なぜかトンネルってワクワクしません?
トンネルくぐってずっと道なりにまっすぐ進むと、JR横須賀線の東逗子駅が見えてきます。
踏切は渡らず左折し、東逗子駅の裏手の道を進みます。
電柱に光照寺の案内表示を発見。良かった、道あってますね。
光照寺は、道から少し奥まった場所にあります。
光照寺に到着
寿老人を祀る光照寺(こうしょうじ)に到着しました。
朱色できらびやかなお堂ですね。
光照寺も宗派は高野山真言宗、御本尊は阿弥陀如来です。
また、源頼朝公の異母兄、源義平公の菩提寺とされています。
仙光院(毘沙門天)
光照寺からの道のり(60分)
次の仙光院には、来た道を戻り踏切を渡り、東逗子駅の改札方面へ。
神武寺橋を渡り、東逗子駅入口の信号を右折します。
しばらくまっすぐ進み、逗葉高校入口の信号を左折し、坂道をのぼっていきます。
ここの区間は比較的傾斜のある坂でけっこう大変です。
バスが通っているので、利用するのもおススメですね。
この高校に通う生徒さん、駅から歩きでくるのかな。
だいぶ足腰強くなりそうです。
高校を過ぎるとだんだんと下り坂になります。
交番があるので、そこを左折します。
この曲がり角で右折、さらにくだっていきます。
くだりきったところに南郷信号がありますが、歩道橋手前の道を右折しました。
仙光院に到着
だいぶ長く歩き、峠を越え、毘沙門天の仙光院(せんこういん)に到着!
仙光院も高野山真言宗、そして御本尊は十一面観音をはじめ、大日如来、不動明王などを祀っているとのこと。
長運寺
仙光院からの道のり(約25分)
少し休憩し、次の長運寺をめざします。
仙光院の前の通りをさらに進むと車通りの多い道にでます。
まっすぐに進み、川久保信号を右折します。
途中の写真が撮れていなかったのですが、スバルの看板を掲げた、三留モータースという自動車販売店の坂をのぼって、長運寺を目指しました。
長運寺に到着
布袋尊を祀る長運寺に到着しました。
宗派は高野山真言宗、御本尊は不動明王で、葉山地域では厄除け不動と呼ばれています。
玉蔵院
長運寺からの道のり(60分)
長運寺から、次の玉蔵院を目指します。
この区間…、この区間が大変なんです…!
玉蔵院はその他の寺院からだいぶ離れた場所にあり、長運寺から徒歩で50~60分ほどかかります。
さらに、次の目的地を目指すには来た道を同じ時間かけて戻る必要があるので、その点も精神的になかなか大変です。
でも、この道程も精神・肉体の鍛錬になりますね。
…私は、七福神めぐりをなんだと思ってるんだろう(自問自答)
ちなみに私は徒歩で往復しますが、バスが通っているので利用がおススメですよ。
長運寺を出発し、長柄信号の交差点を目指します。
こちらが長柄の交差点です。
案内表示を参考に、三浦や横須賀方面の道路へ進みます。
葉山トンネルを通りぬけ、ひさすら道なりに進みます。
葉山トンネルを抜けたところで、富士山が見えました!
富士山は神聖なものですが、元日の富士山は特にありがたさを感じますね~。
大黒様か…。目指す玉蔵院で祀るのは恵比寿様なのでここではないですね。
まだまだ先に進みます。
旧役場前のバス停まできたら、あと少しで到着です。
ついに到着!
玉蔵院に到着
恵比寿様を祀る玉蔵院(ぎょくぞういん)は、葉山町で最古の高野山真言宗の寺院です。
御本尊は大日如来で、巡拝した当日は本堂にあがって拝観できました。
また、恵比寿様の像は本堂入って右側にありました。
葉山御用邸に寄り道
玉蔵院で御朱印を色紙にいただいた際に、ふと思って葉山御用邸まで徒歩でどのぐらいか確認してみました。
そうしたところ、「歩いてすぐですよ~」とのことだったのでちょっと前まで行ってみましょう!
途中、葉山の郵便局を通りました。
さすが葉山、オシャレな外観の郵便局でした。
こちらが葉山御用邸の入口ですね。
玉蔵院からは歩いてほんの数分でした。
もちろん入れないので、警備員さんに挨拶して引き返しました。
警備に盆暮れ正月なんてないんですね。
宗泰寺
玉蔵院からの道のり(約70分)
小一時間かけて長柄の交差点に戻ってきました。
そこから次の宗泰寺には、歩道橋わたって直進します。
桜山トンネルは上り(逗子方面)と下り(葉山方面)で1車線ずつ分離されているタイプですね。
田越橋信号の手前を右折します。
宗泰寺の入口が見えてきました。
宗泰寺に到着
大黒天を祀る宗泰寺(そうたいじ)は、高野山真言宗の寺院で、御本尊は阿弥陀如来です。
また、宗泰寺の境内から参拝する形になりますが、こちらは山之神社です。
参拝していたところ、たまたま氏子の方がいらして、お礼の言葉をいただきました。
調べてみたところ、この地域の名主だった石渡さんだったのかもしれません。
山之神社からの眺めです。
地域の町並みが一望できますね、素晴らしい場所に鎮座していると思います。
延命寺
宗泰寺からの道のり(20分)
宗泰寺から延命寺にむかうには、少し戻った田越橋信号から、逗子方面へ進みます。
逗子・葉山駅入口の信号から右折します。
京急線の逗子・葉山駅の南口に到着しました。
ちなみに逗子・葉山駅という駅名ですが、2020年3月に駅名が京急新逗子駅から変更となったものです。
駅の北口まで進み、駅舎の下を通って、踏切を渡ります。
少し歩くと、最後の目的地、延命寺に到着しました!
延命寺に到着
弁財天を祀る延命寺は高野山真言宗の寺院で、逗子大師と呼ばれています。
なんと延命寺は、逗子という地名の発祥となった逸話があります。
弘法大師様がこの地に立ち寄った際、地蔵尊を安置する厨子(ずし=仏像等を納める箱)を設け、それ以来、この地域は厨子と呼ばれるようになり、時代が進み逗子となったそうです。
弁財天は本堂ではなく、参道横のこちらのお堂に祀られていました。
そしてついに、湘南七福神めぐり結願です!
最後の寺院では、御朱印の他に、日付部分に結願の印もいただけます。
1日かかる目安でしたが、朝8時に神武寺駅をでて、延命寺到着は13時前だったので私の足では約5時間でした。
ただ、私けっこう早足かつ体力バカなので、普通に歩いたらさらに1時間ほど余裕をみていただくか、一部分は電車やバス利用が良いと思います。
逗子駅でゴール
延命寺からは歩いて5分ほどでJR逗子駅に向かいました。
巡拝後はJR逗子駅か、京急葉山・逗子駅のどちらも利用可です。