今回から数回に分けて、鎌倉の鶴岡八幡宮関連の紹介記事を書いていく予定です。まず第一弾は、鶴岡八幡宮の参道、若宮大路(わかみやおおじ)を紹介していきます。若宮大路は頼朝公の指揮のもと、鎌倉の街の中心となるべく造営された参道で、多くの老舗や有名店が軒を連ねています。
若宮大路
鎌倉、鶴岡八幡宮の参道は若宮大路と呼ばれ、由比ヶ浜の海岸から鶴岡八幡宮へまっすぐ一直線に延びています。
もともとは曲がっていた鶴岡八幡宮の社前の道を、まっすぐに整備したそうです。
その長さは約2kmで、養和2年(1182年)、京都の朱雀大路を模して、源頼朝公が鎌倉の街づくりの始まりとして、さらに北条政子の安産祈願として、自ら指揮し、御家人たちが土石を運んで造営したと伝えられています。
頼朝公の考え通り、鎌倉の中心の道としてその周りから街が発展していきました。
現在でも、鳩サブレーの豊島屋さんなど老舗有名店舗は勿論のこと、この数年で開店したスイーツショップや飲食店が若宮大路に沿っていくつも軒を連ね、参拝客でにぎわっています。これは1日居ても飽きないですよ。
若宮大路には、海岸からもほど近い第一の鳥居、段葛の始まりとなる第二の鳥居、鶴岡八幡宮の社殿に最も近い第三の鳥居の3つの鳥居が並んでいます。
今回私は、由比ヶ浜の海岸を通り、第一の鳥居から参拝してみました!
参拝記録
アクセス
それでは、鶴岡八幡宮、第一の鳥居を目指して歩いていきます!
鶴岡八幡宮の第一の鳥居に電車で向かう場合、鎌倉駅から海岸方面へ下っていくルートか、もしくは江の島電鉄の由比ヶ浜駅から向かうルートのどちらかが良いと思います。
私は、今回は由比ヶ浜駅から歩いて向かうルートにしました。
改札から左へ進み、この丁字路を右折しました。
ちなみにこのまままっすぐ進んだほうが第一の鳥居には近いようなのですが、私は由比ヶ浜の海が見たいのでちょっと遠回りします。
たまに、無性に海が見たくなることありませんか?
左折してまっすぐ進むと海がだんだんと見えてきます。
こちらはKKR鎌倉わかみやという、国家公務員共済組合の保養施設のようです。
良いところにあるなぁ…。
ホテル予約サイトにも載っているので、国家公務員じゃなくても泊まれるんでしょうか?
KKR鎌倉わかみやから歩いて5分ほどで海岸に到着です。
春先の、人の少ない海岸の景色も良いですね~。
夏場には海水浴客でごった返す…といいですね。
ここ数年、新型コロナ騒ぎでまともにレジャーできませんでしたからね。
そのまま、海岸沿いを歩いていきます。
いくつかの石碑を発見。
こちらは、家族とビーチという石碑です。
こちらは作曲家八洲秀章氏の短歌をもとに作曲された、さくら貝の歌の歌碑です。
当時の由比ヶ浜は、さくら貝の絨毯といわれるほど美しく輝いていたそうです。
さくら貝の歌の歌碑のすぐ近く、こちらは滑川という信号ですが、ここから先が若宮大路、鶴岡八幡宮の参道となります。
由比ヶ浜駅から滑川信号までは徒歩で約15分でした。
ここからはひたすらまっすぐですが、案内地図があったので念のため確認して進みます。
第一の鳥居
鶴岡八幡宮方面へ、まっすぐに歩いていきます。
道路真ん中に立つ鳥居が見えてきました。
鳥居の少し手前、こちらの石塔は、鎌倉幕府の御家人、畠山重保の墓塔と伝えられています。
畠山重保は、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で中川大志さんが演じる畠山重忠の嫡男です。
畠山重保は将来有望な武士でしたが、謀反の濡れ衣を着せられ、暗殺されるという最期を迎えたそうです。
そういえば、鎌倉殿の13人、私も妻も毎週楽しみに観ています。
実はこれまで大河ドラマはほとんど見たことなかったんですが、鎌倉をメインの舞台にした作品ということで、今作は観てみようと思ったんです。
脚本が三谷幸喜さんということで、一部面白おかしい表現もあり、歴史ガチ勢の方から見た感想はわかりませんが、ライト勢の私たちからすると、あまり堅苦しくなくて(まだ序盤だからかな…)楽しめています!
そしてこちらが鶴岡八幡宮の第一の鳥居になります!
石造の鳥居で、寛文8年(1668年)に江戸幕府4代将軍の徳川家綱によって寄進されたものです。
ただ、関東大震災で3つの鳥居は全て倒壊し、第一の鳥居だけはそのまま石造で再建されたそうです(第二、第三の鳥居はコンクリート造で再建)。
鳥居の立っている場所ですが、鳥居を避けて両側に車道が通っていて、横断歩道はありません。
立ち入り禁止の表示も見当たりませんでしたが、今回は横から撮影だけにとどめておきました…。
朝っぱらから怒られたくないのでw
由比ヶ浜駅から、今回のルートで歩くと約20分でした。
浜の大鳥居跡
第一の鳥居から進むこと5分弱、興味深いものを発見。
こちらは、浜の大鳥居跡とされる史跡です。
こちらは平成2年に発掘された、かつての大鳥居の柱の跡と考えられています。
現在よりも、以前は180mほど北に第一鳥居があったようです。
第一の鳥居は治承4年(1180年)に初めて建立されて以来、数度再建されてきた歴史があります。。
調査の結果、こちらの鳥居跡は、天文22年(1553年)に北条氏康により建てられた鳥居の跡の可能性が高いとのこと。
第二の鳥居・段葛
だんだんと第二の鳥居が見えてきましたね!
普通に鎌倉駅から鶴岡八幡宮に参拝する場合、こちらの第二の鳥居からスタートが一般的です。
第二の鳥居の手前、かなり早咲きの桜がほぼ満開で咲いています。
参拝日は令和4年3月中旬なので、半月ほど早い印象ですね。
こちらの桜、実は一般的な桜の品種ではなく、玉縄桜という早咲きの品種なんです。
玉縄桜は、鎌倉駅から2駅ほど離れた同市の大船地域にある大船フラワーセンターで作られた品種で、正真正銘、鎌倉生まれの桜です。
朱色の第二の鳥居に到着しました。
こちらの鳥居も関東大震災で倒壊後に再建されたものですが、材質は石造ではなくコンクリート製となっています。
巨大な狛犬も、マスクで感染対策してます。
神獣は感染しないでしょ…
陽性者のピークは過ぎたようですが油断は禁物ですね。
第二鳥居くぐってすぐに始まるこの石段と、周囲より一段高くなった参道は段葛と呼ばれる史跡です。
若宮大路と同じ時期にできたとされる段葛ですが、石積みの修復、桜の植え替え等の修繕工事を行い、平成28年(2016年)にリニューアルしたばかりです。
段葛の両脇は桜並木になっていますが、ここは玉縄桜ではないのでまだちょっと開花には早かったですね。
鳩サブレーで有名な豊島屋さんは鎌倉の会社で、こちらが本店になります。
美味しいですよね鳩サブレー、参拝後には開店していたのでお土産に買って帰りました。
まだ朝9時前ですが、人力車の車夫さんが歩道の清掃をしていました。
ご苦労様です、ありがとうございます。
第三の鳥居
ついに第三の鳥居に到着しました!
鳥居から、鶴岡八幡宮の舞殿と社殿が見え、なかなか良いアングルですね!
ちなみにここまで由比ヶ浜駅から徒歩で約50分でした。
では、次の記事では鶴岡八幡宮の参拝記録をまとめていきます!こうご期待!
長い記事になりそうだ…。
所在地等(第一の鳥居)
所在地 神奈川県鎌倉市由比ガ浜2-14
アクセス他
- JR線・江ノ電「鎌倉駅」から徒歩9分
- 江ノ電「由比ヶ浜駅」から徒歩11分
- 江ノ電「由比ヶ浜駅」から海岸沿い経由で徒歩17分(私が歩いたルート)
- 電話番号 0467-22-0315(鶴岡八幡宮)