箱根の天成園という温泉旅館の庭園内に鎮座する、玉簾神社(たまだれじんじゃ)へ参拝してきました。玉簾神社は、芦ノ湖の守り神である九頭龍明神を祀る、箱根神社の唯一の分社です。また、天成園の庭園には玉簾の滝、飛烟の滝といった2つの風情のある滝が流れています。
御由緒
玉簾神社は、冒頭にも記載したように、芦ノ湖の守り神である九頭龍明神を祀る、箱根神社の唯一の分社です。
ここで、本社である箱根神社の御由緒の説明を少々。
箱根神社の創始は、第五代天皇の孝明天皇の時代に、聖占仙人が箱根山の駒ケ岳を御神体として奉っていたことに由来します。
その後、第四十六代天皇の孝謙天皇の在位していた奈良時代頃に、万巻上人という僧が現在の社地に里宮(さとみや、ふもとの村にある宮)を創建し、箱根三所権現を崇めたとされています。
箱根三所権現というのは、箱根大神とも呼ばれ、箱根山の山岳信仰と修験道が習合した神仏習合の神です。
万巻上人は、かつて芦ノ湖周辺の村の人々に危害を加えていた毒龍を改心させ、九つの頭をもつ龍神として芦ノ湖の守り神となるように命じたという言い伝えがあります。
御祭神・ご利益
御祭神
- 箱根三所権現(箱根大神)
- 九頭竜明神
ご利益
玉簾神社は商売繁盛、諸願成就、さらには縁結びのご利益があると言われています。
縁結びの御利益については、本社である箱根神社が縁結びの神社として有名なので、そのことが由来ともなっているのでしょう。
社務所では、ハート型の絵馬も授与されていましたよ。
参拝記録
玉簾神社へは、私は小田急線の箱根湯本駅から歩いて向かいました。
箱根湯本駅からは20分弱で到着です。
玉簾神社は、天成園という温泉旅館の敷地内に鎮座しています。
天成園の駐車場入口を通り過ぎて、どんどん進みます。
天成園の庭園には、旅館の宿泊はしなくても無料で自由に出入りできます。
進んだ先には玉簾神社の社務所があります。
龍門と書かれている門から先が、玉簾神社の鎮座する天成園の庭園です。
庭園入口正面にある飛烟の滝を通り過ぎ少し進むと、玉簾神社の鳥居に到着です。
鳥居をくぐってすぐ、苔むした手水鉢がありました。
玉簾神社は九頭龍明神という龍神を祀っているので、吐水口は龍のデザインになっていました。
お賽銭箱があったのでお賽銭とお祈りをします(でも、何のためのお賽銭箱だったんだろう…w)。
それと、社殿までの階段は105段だそうですね。がんばりましょう!
しばらく登って…。
第二の鳥居が見えてきました!
玉簾神社の第二の鳥居に到着!
鳥居をくぐると、すぐに拝殿です。
参拝を済ませ、拝殿をあとにしました。
また、第一の鳥居、手水鉢のすぐ横には延命地蔵尊が祀られていました。
玉簾の滝・飛烟の滝
天成園の庭園には玉簾神社の他にも、注目スポットとして飛烟の滝、玉簾の滝という2つの滝があります。
庭園入口の門からすぐ見えてくるのは、飛烟の滝です。
非烟の滝は高さが約20mあり、もう1つの玉簾の滝よりも迫力がありました。
飛烟の滝の飛石にはアヒルが休んでいましたw
この子たちはみんな名前がついているようですよ。
飛烟の滝をから先に進むと、玉簾の湧き水と呼ばれる湧き水がありました。
体にやさしい弱アルカリ性の、柔らかい感じのする湧き水と言われています。
旅館のスタッフさんでしょうか。ポリタンクへ湧き水を汲んで運んでいる方がいらっしゃいました。
玉簾の滝はもう少し先ですね。
玉簾の滝に到着しました!
玉簾の滝は、突き出ている岩に注連縄が巻かれている珍しい滝です。神聖な滝とされているようですね。
高さは約8mで、流れ落ちる水が「たますだれ」のように細かく美しいことから、この名で呼ばれるようになったそうです。
で、玉簾の滝の案内板の下に、こんなボタンが。
押すと、箱根路という曲が流れるようです。
押してみましょう、ポチッとな!
後ろの林の中のスピーカーから流れる大音量の箱根路!w
情緒あふれるいい曲でしたが、自分が押して大音量で流れると、ちょっとだけ恥ずかしかったですw
まわりにいた皆様、楽しんでいただけましたか…?
御朱印
玉簾神社の御朱印は、龍門手前の社務所でいただけます。
書いてくださるのは、神社のご関係の方ではなく、書道家の方のようでした。
こちらが玉簾神社の御朱印で、300円でお受けしました。
今回はさらに3つ書いていただきましたが、厳密に言うとこれらは御朱印ではなく、縁起符と呼ばれているものです。
縁起符ではあるものの、御朱印帳に書いていただけて、各500円でした。
書き置きタイプもあり、さらに、額入りの豪華なものもありました。
所在地・アクセス
所在地 神奈川県足柄下郡箱根町湯本682
アクセス
玉簾神社の鎮座する天成園には、公式サイトによると箱根登山鉄道「箱根湯本駅」から徒歩約12分で到着となっています。
しかし、実際に歩いてみた感覚として、12分だと到着はちょっと厳しいような気がします。20分ぐらい…?
私は分かりやすいルートを通って向かいましたが、もっと最短のルートがあったんでしょうか?
箱根湯本駅から出発し、しばらくすると須雲川という清流沿いを歩きますが、私が参拝した6月上旬はひんやりと涼しさを感じました。
また、天成園へは箱根湯本駅前ロータリーより送迎シャトルバス(片道100円)もでています。
神奈川県箱根町の玉簾神社と飛烟の滝・玉簾の滝の紹介でした!
いいですよねぇ滝って…、ただただじっと見てるだけで癒やされます…。
私が参拝した6月上旬はとても暑かったのですが、滝の周辺は水しぶきと木々のおかげでひんやりとして心地よかったです。
天成園の庭園はたくさんの草花、木々にかこまれていて四季折々の楽しみ方がありそうですが、滝周辺のここちよい空気を楽しみたいときは初夏から夏にかけての時期がよさそうですね!