6月といってイメージする花といえばあじさいですよね。そこで、川崎のあじさい寺として有名な川崎市多摩区の妙楽寺(みょうらくじ)へ参拝してきました。あじさいが見頃な時期を狙って参拝したので、キレイに咲き誇るあじさいを堪能できました!
妙楽寺の御由緒
妙楽寺の創建は定かではないそうですが、寺院を復興させたとされる乗珍和尚が寛文12年(1672年)に亡くなられたと伝わっているので、創建年代は江戸初期と考えられます。
また、妙楽寺は鎌倉時代、源頼朝の弟、全成が住職をしたといわれる威光寺の旧跡だという言い伝えがあります。
威光寺は、東国において源氏の勢力が強くなると、何台にもわたって源氏の祈願所となり、頼朝は弟の全成にこの威光寺を与え、源氏のために祈願に励むように命じたそうです。
このころの威光寺は荘厳な大寺院であったとされていますが、頼朝の没後は衰退し、源氏滅亡後はその姿を消してしまったそうです。
言い伝えは残っていたものの、長らくその証拠となるものがなかったのですが、境内の薬師堂に安置されている薬師如来三尊像(薬師如来、日光菩薩、月光菩薩)の解体修理を東京芸術大学に依頼したところ、日光菩薩の胎内から、長尾山威光寺の墨書銘が見つかり、妙楽寺がかつて鎌倉時代に隆盛を極めた威光寺の旧跡だったことが判明しました。
妙楽寺の宗派
- 宗派 天台宗
- 山号 長尾山
妙楽寺の境内写真
では、川崎のあじさい寺、妙楽寺へ向かいます。
妙楽寺へはバスを利用する方法もありますが、私はJR南武線の宿河原駅から歩いて向かいました。
宿河原駅から歩いて、20分ほどで川崎のあじさい寺として有名な妙楽寺へ到着しました。
こちらが妙楽寺の入口です。
入口から早速、あじさいがお出迎えしてくれます。
入口から山門までの間にも、いろいろなお堂がありました。
まず入口からすぐ左側にあったのが閻魔堂です。
六地蔵様もいらっしゃいましたね。
さらに進むと、薬師堂が建っています。
薬師堂の手前には、こういった看板が。
「このお賽銭箱は妙なる音が聞こえます」とのこと。
看板がなくてももちろんお賽銭しますが、ちょっと楽しみな気持ちでお賽銭をしてみました。
…お!?…あ~(お賽銭箱の中を覗いて納得)
お賽銭箱の中を覗いたら音の仕組みがわかっちゃうので、参拝の際にはぜひ中を覗く前にお賽銭してみてくださいね!
また、薬師堂の裏手には通路があって、こちらも人の背丈ほどのあじさいがあり、とても見事でした。
では、山門をくぐって本堂へ向かいます。
山門をくぐると、右側に手水舎があります。
あじさいシーズンだったので、手水鉢にあじさいの切り花が飾られていましたよ。
手水舎でお清めして、妙楽寺本堂を参拝します。
参拝を済ませ、本堂の左側にまわってみると、あじさいが咲きほこっていました!
木の椅子もあるので、座ってゆっくりとあじさい観賞ができますよ。
本堂の右側には寺務所があります。御朱印などはこちらでお受けできます。
寺務所の玄関横には水琴窟を発見!
水琴窟は、水鉢の手前の玉砂利の下に瓶(かめ)があって、水滴がしたたり落ちると反響してキレイな音がなる装置です。
水琴窟、見かけるとついつい立ち止まってしばらく音色を楽しんでしまいますね。
水琴窟を楽しんだ後は、もう少し境内のあじさいを楽しんで、妙楽寺を後にしました。
妙楽寺の御朱印
こちらが妙楽寺の御朱印です。寺務所で300円でお受けしました。
妙楽寺の所在地・アクセス
所在地 神奈川県川崎市多摩区長尾3-9-3
アクセス
- 小田急線「向ヶ丘遊園駅」南口より二子玉川駅行バス「長尾」下車徒歩10分
- JR南武線「久地駅」または「登戸駅」コミュニティーバスあじさい号「あじさい寺」下車すぐ
- JR南武線「宿河原駅」から徒歩約20分
以上、川崎市多摩区の妙楽寺の紹介でした。
あじさい寺ということで、あじさいが見頃であろう6月中旬に参拝してみました。
境内はいたるところにあじさいが咲いていましたが、本堂左側の木の椅子がある辺りと、薬師堂の裏手が特にあじさいが群生していて見事でした!
この日は、小田急線柿生駅から徒歩圏内にある、浄慶寺にも参拝しました。
浄慶寺も、妙楽寺と同様、あじさい寺として有名なお寺ですよ。