東京都文京区の牛天神北野神社(うしてんじんきたのじんじゃ)へ参拝しました。牛天神北野神社は、源頼朝公が見た夢のお告げによって創建された神社です。参拝したのは菊わらべまつりの開催期間中で、境内のいたるところに菊が飾られて綺麗でした。
御由緒
牛天神北野神社は、元暦元年(1184年)、源頼朝公によって創建されました。
源頼朝公がこの地に神社を創建する運びとなったのにはこういった逸話があります。
鎌倉時代に源頼朝公が当地にあった岩に腰かけて休息したとき、夢に牛に乗った菅原道真公が現れました。
夢に現れた菅原道真公は、頼朝公に「2つの喜びがある」と告げます。
この2つの喜びというのは、1つは嫡男の頼家(鎌倉幕府2代将軍)が生まれたこと、もう1つは平家を西に追いやったことと考えられます。
この2つの喜ばしい出来事が本当にあったことから、頼朝公はそのときに座った岩を祀り、牛天神を創建したそうです。
牛天神北野神社公式サイトより
また、牛天神北野神社は、葛飾北斎の富嶽三十六景にも描かれています。
礫川雪の旦(こいしかわゆきのあした)という作品で、富嶽三十六景のなかで唯一、雪の情景を描いたものなのだそうです。
作品では茶屋が描かれていますが、これは、当時は境内の西側に、富士山を眺望できる茶屋があったそうです。
御祭神
源頼朝公が見た夢のお告げに感謝するために創建した神社なので、もちろん御祭神は菅原道真公です。
菅原道真公は、学問の神として有名ですね。
参拝記録
アクセス
牛天神北野神社の最寄り駅は、東京メトロや都営地下鉄各線の後楽園駅か春日駅、もしくはJRの飯田橋駅となりますが、今回私は、小石川大神宮から向かいました。
小石川大神宮の前の通りをまっすぐに登っていき、富坂上の信号を左に曲がります。
道なりに進んでいくと、牛天神北野神社の境内裏手に到着します。
本殿の裏手の細い道を下ると、鳥居方面にたどり着きます。
小石川大神宮からだと、徒歩で5分ほどで到着です。
鳥居
住宅に挟まれる形で立っているこちらが、牛天神の鳥居です。
なんだか変わった形の鳥居ですね。
2本の石柱を穴の開いた木材でつなげ、そして3つの穴に、牛・天・神の提灯を吊るしています。
参拝した日は菊わらべまつりの期間だったので、参道階段の両脇には菊の鉢植えが飾られていました。
階段を登った先には一般的な形の鳥居があり、その先が境内です。
参道・菊わらべまつり
階段の先には参道が続いていました。
牛天神ということで、おみくじ掛けが牛の形にくりぬかれていました。
こちらが菊わらべまつり期間に特別展示されている菊の小屋です。
葛飾北斎が情景を描いた当時は、このあたりに茶屋があったのかな~と思います。
こういった、根よりも低く花や茎が下がっている状態のものを懸崖菊(けんがいきく)というらしいですね。
崖に咲く野菊のイメージなのだそうです。
生姜湯をいただきました。
だんだんと冬が近づく季節で風が冷たく、こんな日は温かい生姜湯はありがたい!
カップも菊わらべまつり限定でした。
御神木
こちらは御神木の木斛(もっこく)の木です。
樹齢は100年を超えているそうです。
手水鉢は花びらを模した形となっていました。
鉢と花びら部分は、御影石が使用されています。
社殿
社殿の手前には、1対の狛犬の他、狛牛(っていうんですかね?)も配置されていました。
そしてこちらが牛天神北野神社の拝殿です。
菊わらべまつりの期間ということもあり、拝殿前の参道両脇が菊で彩られていて鮮やかですね!
参拝は桜の時期か、この時期がおススメかもしれません。
駐車場側からは、本殿部分も見ることができます。
撫で岩
こちらが、源頼朝公が座って休んだとされる撫で岩ですね。
たしかに座るのにはちょうどいいサイズだと思います。
さすがに座ってしまうのはマズイと思いますが、撫でることは可能です。
摂末社・社務所
境内には摂末社として、太田神社と高木神社が祀られています。
摂末社の横にある社務所は、御朱印を求めて多くの参拝者がいました。
限定御朱印の種類がかなり多いので、一度に複数種類求める方が多く、しかも、すべて手書きです!
すごいな…私だったら絶対腱鞘炎になる…。
御朱印
こちらは月替わり10月限定の御朱印です。
紅葉とハロウィンがモチーフになっています。
御朱印をいただいたとき知りましたが、東京ドームの氏神様でもあるんですね。
菊わらべまつりの期間は、こちらの限定御朱印をいただけました。
所在地等
所在地 東京都文京区春日1-5-2
アクセス他
- 地下鉄丸ノ内線・南北線「後楽園駅」から徒歩10分
- 地下鉄三田線・大江戸線「春日駅」から徒歩10分
- 地下鉄各線・JR線「飯田橋駅」から徒歩10分
- 駐車場有(少数・近隣のコインパーキング利用がおススメ)
- 電話番号03-3812-1862