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常陸国一宮、茨城県鹿嶋市【鹿島神宮】で勝運アップ!東国三社めぐりのスタートにもオススメ

8月の初めの真夏日、茨城県鹿嶋市鹿島神宮(かしまじんぐう)へ参拝してきました!鹿島神宮は常陸国(ひたちのくに)の一宮という社格で、さらに関東で最古の神社と言われています。御祭神は武甕槌大神という日本神話最強クラスの強さをもつ武神で、そのため鹿島神宮を参拝すると勝運アップのご利益があるとされています。

御祭神

今回は御祭神の紹介からいってみます。

鹿島神宮の御祭神は、武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)という武神、剣神です。

別の呼び方として、鹿島さま布都御魂神(ふつつのみたまのかみ)とも呼ばれています。

武甕槌大神は、天照大御神の命をうけて、経津主大神(ふつぬしのおおかみ、香取神宮の御祭神)とともに出雲の国に降り、大国主命(おおくにぬしのみこと)と話し合って、国を譲ってもらう交渉をしました。

その交渉の際に武甕槌大神は、大国主命の前で、逆さに立てた剣の切っ先にあぐらをかくという離れ技を見せつけたそうです。

次に交渉事が必要なときは私も試してみましょうかね(無理w)

その交渉の結果、大国主命は国の統治権を譲り自らは幽冥界を統治することとし、その後の武甕槌大神はその強さを武器に日本の建国に尽力しました。

こういった活躍から、武甕槌大神は武道上達や勝運アップのご利益があるとされていますよ。

御由緒

鹿島神宮は関東最古の神社といわれ、その創建は神武天皇の時代までさかのぼります。

神武天皇は、東征(都を作るために行った旅)の半ばで窮地にたたされましたが、武甕槌大神の韴霊剣(ふつのみたまのつるぎ)の神威によって救われたと伝えられています。

これに感謝した神武天皇は即位した年(皇紀元年)に、武甕槌大神をこの地に祀ったといいます。

皇紀というのは西暦よりも古く、西暦よりさらに660年さかのぼって計算するそうです。

そうすると、2019年+紀元前660年=いまから2679年前!?

もうここまでくると、実感わかないですね…w

創建の後は、東国遠征の拠点として重要な祭祀が行われたり、奈良平安時代頃には国の守護神とされるなど、篤く信仰されてきました。

さらに、中世以降は源頼朝や徳川家康などの武将から信仰され、武神として仰がれるようになったそうです。

実際に、社殿や楼門などは、徳川家が奉納したものとなっています。

 

鹿島神宮はこの歴史の長さ、信仰の篤さから、常陸国の一宮という格付けとなっています。

格式の高さを示すのにもうひと押しすると、平安時代の延喜式神名帳(神社をまとめた書物)では、「神宮」と表記されたのは伊勢神宮香取神宮、そしてこちらの鹿島神宮だけだったそうですよ。

 

また、東国三社めぐりという江戸時代から親しまれていた巡拝コースがあります。

これは、鹿島神宮香取神宮息栖神社の3社を巡拝するもので、かつては伊勢神宮を参拝した後に、禊としてこの三社を参拝する習慣もあったそうです。

私も今回この3社をめぐってきたので、順番に紹介していきますね。

参拝記録

鳥居

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鹿島神宮の鳥居に到着!石造の社号標もデカくて立派ですね。

でも実はこちら、二の鳥居なんです。一の鳥居は後ほど紹介しますね。

 

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大きな鳥居ですが、これは金属や石ではなく木造です。

使われている木材には、境内に立っていた大きな杉の木を用いています。

実はこちらの大鳥居、かつては花崗岩で造られたものでしたが、平成23年の東日本大震災の際に倒壊してしまったそうです。

鹿島神宮の辺りも震度6弱のゆれが観測され、根本部分から折れてしまったとのこと

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鹿島神宮公式ホームページより引用

その後、境内の杉の木を切り出し、加工、そして平成26年6月に現在の大鳥居が再建される運びとなりました。

 

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鳥居をくぐって参道を進みます!楼門までは100mぐらいでしょうか。

 

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案内図もありました。さっと目を通しておきましょう。

 

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一宮クラスとなると手水舎も立派ですね。でも吐水口はわりとシンプルでした。

楼門

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こちらの朱色の立派な楼門は、日本三大楼門のひとつに数えられ、重要文化財に指定されています。

寛永11年(1634年)、水戸徳川藩の初代藩主、徳川頼房によって奉納されたものだそうで、徳川三代将軍の家光公の病気が快方にむかったことを祝い、奉納されたとのこと。

 

 

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楼門には色鮮やかな彫刻が飾られています。

 

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楼門入ってすぐの大木の周りにはぐるっと絵馬が奉納されていました。

やはり、スポーツや勝負事の勝利祈願の願いが多かったように思います。

ちなみにこの大木、パッと見で御神木かなーと思ったんですが、どうやら違うらしく…。

こちらの大木は二郎杉と呼ばれ、境内で二番目に大きいことからこう呼ばれているそうですよ。

高さは40m、樹齢は約700年と言われています。

うーん、もっとしっかりと見上げてくれば良かったですねぇ…。

 

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さらに、鹿島アントラーズ選手達の寄せ書きもありました!

 

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少し進んで社殿のすぐ横には、授与所がありました。

御朱印は別の社務所・御朱印所がありますが、お守りや東国三社守はこちらでいただけます。

社殿

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こちらが鹿島神宮の拝殿です!

正面の石造の鳥居をくぐって参拝する形になります。

拝殿のこんな近くに鳥居があるのもちょっと珍しい気がしますね。

鹿島神宮は入り口が何箇所かあるので、ルートによっては1つも鳥居をくぐらないことになりかねません。

でも、ここにあれば鳥居レス(←?)の心配が無いですね!w

私だけかもしれませんが、参拝前にはせめて1つぐらい鳥居くぐりたいなって気持ちがあるもので…。

 

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横にまわってみると、拝殿、幣殿、石の間、本殿という配置で4棟が並んでいます

こちらの4棟の社殿は、元和5年(1619年)、徳川二代将軍の徳川秀忠公が寄進したもので、重要文化財となっています。

 

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本殿の装飾は特に色鮮やかでした!

なお、本殿のすぐ後ろの大木が御神木で、境内で最も古く、最も大きいものです。

高さは先ほどの二郎杉と同じく約40mですが、樹齢はなんと1300年と言われています。

奥参道

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 社殿のすぐ近くには、奥宮や要石、御手洗池方面へ向かう奥参道が続いています。

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奥宮までは300m、要石までは500…ってスズメバチ注意!?

うーん、夏の時期には、防虫スプレーとか、長袖服、帽子を着用していったほうがいいかもしれないですね。

長袖のエアリズムパーカー着ておいてよかった。ユニクロ大好きw

ここから先は木陰になっているので、長袖でもわりと涼しかったですよ。

 

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奥参道は両脇が大きな樹木で囲まれています。

すごい…樹木の1本1本が、他の神社では御神木として崇められてもおかしくないレベルの大きさです…!

鹿園

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奥参道入口から150mほどで、鹿園に到着です。

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鹿園近くには、さざれ石も祀られています。

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鹿発見!柵があるので触れたりはしませんが…。

鹿島神宮の鹿は神の使い、神鹿(しんろく)とされています。

これは、古来より鹿は、鹿島神宮の御祭神である武甕槌大神の使いあるという伝承に由来しています。 

奥宮

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鹿園からさらに100mほどで、鹿島神宮の奥宮に到着しました。

 

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奥宮社殿はかなり古い歴史を感じる外観ですね。

なんと、この社殿はもともとは徳川家康公が慶長10年(1605年)に本宮の社殿として奉納したものとのこと!

その後、二代将軍の秀忠公が元和5年(1615年)に現在の本宮社殿を奉納したのをきっかけに、こちらに移し、奥宮の社殿となったそうです。

御手洗池

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奥宮から少し進んだ先に分かれ道があります。

看板によると、左に行くと御手洗池(みたらい)、右に行くと要石方面にいけるようですね。

まずは左の御手洗池へ向かってみます!

 

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御手洗池への道は、アスファルト舗装された坂になっていました。

わりと勾配がキツイので注意!

 

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 下った先には売店がありますね。軽食も可能です。

 

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そしてついに、こちらが御手洗池です!

御手洗池は湧き水となっていて、1日で40万リットル以上も水が湧き出ているそうです。

大量の湧き水があり、さらに掃除も徹底されているんだと思います。水底が見えるほど澄んだ池でした。

この池なら、某「池の水ぜんぶ抜く」番組が来ても、キレイすぎて逆に面白みがない回になってしまいそう…w

かつては、こちらの御手洗池で身を清めてから社殿へ参拝するのが習わしだったそうですよ。

 

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鳥居にもたれかかった大木の幹が、より一層、特殊な情景を醸し出していますね。

 

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こちらから水が湧き出ているんですね。

湧水はペットボトル等で持ち帰ることもできます(飲むときは要煮沸)。

 

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持ち帰り用のペットボトルは売店でも購入可能です。

 

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少々歩き疲れたので売店でひと休憩。アイスコーヒーをいただきました。

アイスコーヒーには、境内でとれた樹木の炭で作られたマドラーがついてきます。

これでかき混ぜると、味がまろやかになる…らしいです。

炭マドラーは持ち帰りも可能ですが、折れやすいので注意!なお、私は持ち帰る際に折れましたw

要石

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先ほどの分かれ道まで戻り、今度は右に進みます。

右の道は舗装されておらず、土の道を歩いていきます。

 

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途中、大ナマズを押さえつける武甕槌命の石像がありました。

いや~、勇ましいですねぇ!

 

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こちらが要石を祀る鳥居です。この柵のなかに要石があるんですね。どれどれ…

 

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こちらが要石です!

えーと、思ったよりも小さめですねぇ…。

でも、言い伝えによると、この要石を掘ったところ、下に掘り進めるにつれて大きくなっていったそうです。

歌舞伎の題目ともなっている水戸黄門の伝記では、7日7夜掘っても掘りきれなかったと書かれているそうです。

見えている部分は、まさに氷山の一角ということなんでしょうね。

社務所・御朱印所

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境内を一通りまわったあとは、社務所・御朱印所で御朱印をいただきました。

御朱印所は、本宮社殿正面からまっすぐ歩いた場所にあります。

 

御朱印をいただいた後は車で移動して、鹿島神宮の西側の一の鳥居を見に行きました。

西の一の鳥居

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西の一の鳥居は、北浦という湖の中に建っています!

有名な、厳島神社の鳥居を彷彿としますね。

でも、大きさとしては厳島神社の鳥居よりも大きいそうです!

厳島神社の鳥居のほうが、扁額があったりして造りは豪華な感じはしますが…。

こちらの鳥居は、平成25年に竣工したもので、川底からの高さは18.5m、幅は22.5mとのこと。

 

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写真だとあまり大きさが伝わらなくて残念…。比較対象が周りにないんですよね。

たどり着くまでに住宅街を車で通りましたが、こちらの鳥居、住宅の屋根を越えて見えるんですよね。

思わず、「うわ、デカっ!」と言葉に出たことをご報告しますw

 

また、一の鳥居は西だけでなく、東西南北すべてに存在します。

さすが鹿島神宮というか一宮というか…、東西南北すべての方角に鳥居があるような神社はこれまで参拝したことないです。他にもこういった神社はあるんでしょうか?

今回は特徴的な西の鳥居を見にいきましたが、鳥居の所在地を挙げておきますね。

  • 東の鳥居  鹿嶋市明石2付近
  • 西の鳥居  鹿嶋市大船津2251沖
  • 南の鳥居  神栖市息栖2882
  • 北の鳥居  鹿嶋市浜津賀734付近

なお、南の鳥居は、東国三社のうちの1社の息栖神社の鳥居が兼ねています。

御朱印

鹿島神宮では、御朱印は本宮と、奥宮の御朱印をいただけます(各300円)。

いただける場所は両方とも御朱印所です。

本宮の御朱印

 

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奥宮の御朱印

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東国三社守

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東国三社めぐりの神社では、東国三社守というお守りをいただけます。

三角柱の形をした木のお守りで、神紋のシールを貼って完成させます。

スタートは3社のどこからでも大丈夫ですが、最初の神社で本体部分(その神社のシール神紋付き、800円)をゲット、そして他の2社で神紋シール(各300円)をゲットする流れです。

 

所在地・アクセス

所在地  茨城県鹿嶋市宮中2306-1

アクセス

    • JR鹿島線「鹿島神宮駅」から徒歩10分(suica利用不可)…東京駅から約2時間30分
    • 東京駅八重洲南口から高速バスかしま号」利用…東京駅から約2時間
    • 東日本自動車道「潮来IC」から約10分
    • 駐車場あり(大鳥居わきの駐車場は有料)

 

以上、関東最古の神社、常陸国一宮、鹿島神宮の紹介でした!

境内も非常に広く、見どころもたくさんありました。

後々パンフレットを見てみたら、今回見てまわっていないスポットもいくつかありました。

たとえば、御神木よりさらに裏手にある鏡石、御手洗方面の入口にあった鳥居跡など…。

今回は真夏の参拝だったので、涼しい時期にまた参拝してみたいですね~。

 

次は、東国三社めぐりのうちの1社、息栖神社に向かいました!