一部地域ではまた緊急事態宣言orまん延防止等重点措置でスッキリとした気持ちで外出できない状態になってしまいましたね。そんな時は、くよくよしないでガジュマルの植え替えだ!今回は、私が行ったガジュマルの防寒対策と、毎年恒例の全埋めガジュマルの植え替えレビューです。
ガジュマル防寒対策
ガジュマルの耐寒性
ガジュマルは本来は沖縄や東南アジアといった熱帯・亜熱帯の植物なので、日光があたり暖かい場所を好みます。
そんなガジュマルの耐寒性はどれぐらいかというと、最低5度ぐらいは保つのが理想ですが、気温ゼロ度までは耐えることができるようです。
ゼロ度まで耐えられるといっても、夜中の冷たい風が吹くベランダは平気でマイナス温度になってしまうよな…。
寒さに耐えられないとどうなるかというと、葉や枝内部の水分が凍ったようになり、その結果枯れていってしまうそうです
枝を切って整えても、根までやられてしまっては復活は難しいでしょう。
というわけで、なんとか防寒対策をとって屋外で冬を乗り越える方法を試行錯誤してみました!
本来は室内にしまってあげたほうがモチロンいいんですが、大きくなって室内における場所が無い!
というわけで、甘やかさないで心を鬼にして、冬を外で乗り越えてもらいました!
強い子に育ってほしいのでw
なお、私の住んでいる地域は神奈川県内で、冬場の平均的な最低気温は1度です。
あくまで平均なので、低いときはもっと低いですね。
今回の記事はその前提で紹介していきます。
防寒対策のポイント
私の調べた限りでの防寒対策ポイントを紹介していきます。
①水やりを少なくする
冬場はガジュマルの休眠期で水をあまり吸わなくなります。
その時にこれまで通り水をあげてしまうと根腐れをおこしてしまう心配があります。
また、水の量を制限すると、ガジュマルの樹液の濃度があがって寒さに強くなるとも言われています。
頻度としては、土が乾いたらさらに4日ぐらいしてからあげるぐらいで良いと思います。
私の場合は、1か月に2回程度、鉢底からジャバジャバ出るほどではなく、鉢内が全体的に湿る程度あげていました。
もともとガジュマルは乾燥気味で大丈夫ですからね。
その代わり、葉水はほとんど毎日霧吹きであげています。
②鉢が冷えないようにする
防寒対策というと地上からでている葉や枝に注意がいきがちですが、鉢内の土が冷えて根が傷んでしまうのにも気をつけます。
ベランダだとあまり無いとは思いますが、霜で植物がやられてしまうことも多々あるそうです。
③夜中の冷たい風から守る
昼間はともかく、夜中の冷たい風にあたるのはかなりキケンです。
対策しないでおいたら一夜で枯れてしまうという話もありますね。
夜中の冷たい風にあたると、体感温度(?)は余裕でゼロ度を超えてマイナスになってしまいます。
④小さくて葉が少ないガジュマルでは試さない
今回のガジュマルは葉もたくさん出て大きなガジュマルですが、あまり小さくて葉が少ないガジュマルには試さないほうが良いと思います。
小さいガジュマルだと、どれだけ対策しても寒さでやられてしまう心配がありますね。
そういう子は、屋内にしまってあげたほうが良いと思います。
私も、大きいガジュマルでなければ屋内にしまってあげています。
また、今年は幸いそういう日はなかったんですが、猛吹雪の日等は、大きいガジュマルでも一時的に屋内に入れてあげたほうがいいですね。台風の日と同じような感じで。
実際に行った対策と必要なアイテム
それでは、私が実際に行った防寒対策の紹介です!
写真のモデルは、過去記事でも紹介している、根を全部埋めて肥大化させている「埋太郎」です。
私が防寒対策として用意したのは、次のアイテムです。
- 不織布(100均)
- 大きいビニール袋(100均)
- 鉢カバー(100均)
- 一回り大きな鉢
これらのアイテムで、今冬は室内に入れずにベランダに出したまま冬を乗り越えました。
まず鉢カバーで鉢に直接冷気があたって土が冷えないようにしました。
ちなみに100均ではこのサイズの観葉植物が入る鉢カバーが無かったので、ほぼ同じ材質のランドリーバッグ(100均だけど500円)を使っています。
100均で買った鉢カバーは、仕舞うときは平らになるタイプなので、温かい日は少し下げて鉢や下のほうの葉に太陽光が当たるように調整も出来ます。
カバー内部では、一回り大きな鉢に入れてさらに防寒性アップしています。
不織布を一巻きできるぐらいの大きさに切って、枝葉全体を覆いました。
昼間の防寒対策は、基本はこのスタイルでした。
軽い素材なので植物に直接かかってしまっても、重みでつぶれてしまうことは無かったです。
これで冷気から枝葉をガードしつつも通気性を確保でき、さらに、太陽光もある程度通してくれるので光合成もしてくれます。
また、霧吹きの水も通るので、この上から葉水も可能でした。
上部はビニタイで結びました。
ぐるっと巻いて、不織布の端を洗濯ばさみで固定しました。
不織布は長めに切っておいたほうが調整しやすいですね。
さらに夜間や寒さのピークの期間は、ビニール袋ですっぽり覆ってしまいました。
昼間はともかく、夜間や明け方は気温がマイナスになる日も多いですからね。
ビニールかけておくと、体感温度が3度ぐらいは違うんだとか。
通気性がほとんど無くなってしまってビニール袋内が蒸れてしまうので、時々はビニール袋を外して換気をするようにしていました。
この防寒対策で一冬を外で過ごしてみた結果、葉もほとんど落ちず無事に春を迎えることができました!
ただ、枝先の新芽ができつつあった部分が痛んでしまっていました。
寒さの影響か、もしくは不織布が擦れた影響のどちらかだと思います。
もっとも、ガジュマルはすぐに脇から新芽が生えてくるので心配ナシ!
この方法を試してみての注意点をあげてみます。
①不織布が飛んでいく
しっかりと不織布やビニール袋を固定していないと強風で外れてしまう。最悪の場合、不織布が飛んで行ってしまいます。
なので対策として、大きめの洗濯ばさみやクリップを何個か使い、鉢カバーに固定しました。
②鉢が倒れやすくなる
これも風が強い環境の場合の注意点ですが、不織布やビニール袋で覆うので風が当たる面積が増えるので鉢が倒れやすくなります。
壁際に置くか、鉢の両脇に転倒防止の重しをおくと良いと思います。
③新しい葉が弱そう
新しい葉が何枚かでてきたんですが、活動期に生える葉よりも小さくて色や厚みが薄いんです。
ただ、春を迎えた現在では解消されて、他の葉と同じく深緑色になっています。
これは、冬の時期はガジュマルの休眠期なので、水を与える量と頻度を抑えていて、さらに不織布で覆うので日当たりも制限されるのも原因ですね。
葉焼けもしやすいので、春先に不織布を外すときは注意してください。
ガジュマル全埋め記録
後半は、毎年恒例のガジュマル植え替えレポートです!
前半の防寒対策でもモデルをしてくれた、幹のような部分(実は根っこ)を全部埋めたガジュマル「埋太郎」を植え替えていきます。
全埋めして早2年、根っこがどれだけ肥大化しているか楽しみですね。
こちらが昨年の記事から1年経過した埋太郎です。
昨年よりもだいぶ枝葉が増えて迫力が増しています!
葉焼けや枯れてしまった葉以外は特に剪定していませんね、放任主義です。
枝の高さは75cmぐらいですね。
昨年より約30cmアップ!
1年後は1m超えたいなぁ~。
案の定、鉢の下から根がニョキニョキ出てきてしまっていました。
これは切らないと鉢から埋太郎が出せませんね。
鉢から出してみた状態です。
根が全体的に伸びて、土が固まっていますね。
地表付近に出てきた太くて新しい根と、枝から生えてきた気根です。
なんか迫力あってカッコよくないですか!?
根の肥大具合を見るため、土を慎重に崩していきます。
・
・
・
あ、これはムリですw
新しく成長した根に阻まれて、もとの根までたどり着けませんw
でももう少し発掘を進めてみました。
ようやく元の根の部分にたどり着きましたが、やっぱりさらに肥大化しているようですね!
今年はこれまでの観葉植物の土に加えて、腐葉土と赤玉土を混ぜてみます。
腐葉土は枯れ葉や木の実、昆虫の死骸などが発酵してできたもので、微生物の働きで栄養豊富な土になり、さらに通気性も良いという優れモノのようです(初めて使います)。
赤玉土は何年も前に買ったものがずっと残っていたので使っちゃおうと思って混ぜましたw
赤玉土は園芸の基本となる無機質の土で、通気性や排水性、保肥力のバランスが良いそうです。
配合は、観葉植物の土、腐葉土、赤玉土、ゼオライト(根腐れ防止の鉱石)、マグァンプ(遅効性肥料)をかなり適当な分量で混ぜていきました。
ちょっと腐葉土が多すぎたかなぁ…。
よく混ぜます。
今回植え替えに使う鉢は菊鉢と呼ばれるもので、鉢底に穴がたくさん開いていて、排水性が重要なガジュマルにはピッタリだなーと思って採用しました。
鉢底石を入れて、土がこぼれてしまうのを防止します。
埋太郎を真ん中にセットして、土を入れていきます。
植え替え完了!
例のごとく今年も根を全部埋めてみましたw
今回の鉢はこれまでの鉢に比べて、高さはほとんど変わりませんが、容量はアップしています。
これまでの鉢は容量5.5リットルで、今回は6.5リットルになっています。
これから1年で、またどれだけ成長するか楽しみですね。
去年とは違う点である、腐葉土がどれぐらい影響してくるか興味深いです。
これで腐葉土と相性がよさそうなら、来年使う土は腐葉土と赤玉土だけでも良いかな~と思っています。
あとは、いつまで埋めておくかですね…、来年は普通に植えて、根の形を楽しんでもいいんですがw