あけましておめでとうございます!令和3年元日、横須賀にある記念艦三笠で実施されていた正月イベントに参加してきました。主なイベントは、海軍英雄のスタンプラリーです。また、記念艦三笠艦内には、艦内神社として三笠神社が祀られていますのでそちらも紹介していきます!
記念艦三笠
横須賀の三笠公園に固定されている記念艦三笠の歴史はこのようになっています。
あらかじめお伝えすると、記念艦三笠の艦体はレプリカではなく本物です!
三笠は、日露戦争で東郷平八郎将軍の指揮のもと活躍した大日本帝国海軍の戦艦です。
ワシントン軍縮条約によって艦艇保有数が制限されたことに伴い、戦艦三笠は大正12年に軍艦籍から除かれることとなりました。
通常であれば廃艦となるところ、独立を守った誇りの象徴として永久に残すべきだという声が高まり、記念艦として横須賀市に保存されることとなりました。
大正15年に催された保存記念式典は、後の昭和天皇となる摂政宮殿下も御臨席された、盛大なものだったそうです。
こうして記念艦として保存されることとなった三笠ですが、大東亜戦争後の扱いは悲しいものでした…。
昭和20年8月、連合軍が日本を弱体化するための政策を推し進め、それは、国民の誇りであった三笠にも大きな影響を及ぼしました。
連合軍側と日本側との協議の結果、解体は免れたものの、艦橋、大砲、煙突、マストといった上甲板構造物を撤去されることとなりました。
さらに、横須賀市から三笠と周辺地の使用を委託された民間企業は、上甲板に水族館、ダンスホール等を設けて、三笠を遊興施設に変え、保管されていた大砲・マスト等を売却してしまいました…!
いやいや、水族館は私も大好きですが、三笠の甲板でやることではないですよね…。
やはり当時の国民も同じ思いだったのか、次第に客足が遠のき、三笠は手入れされることなく放置され、錆びまみれの状態となってしまったそうです。
鉄くずのようになってしまった三笠ですが、この状況を良く思っていなかった政財界や旧海軍の人々が立ち上がり、昭和33年に三笠保存会が再興され、三笠の復元活動が始まりました。
募金や国の予算により復元工事が実施され、観覧態勢も整い、記念艦三笠はかつての姿を取り戻しました。
復元記念式は昭和36年、常陸宮正仁親王の御臨席のもと、盛大かつ厳粛に行われました。
三笠神社
三笠艦内には、艦内神社としての三笠神社が鎮座しています。
こちらが艦内の三笠神社です。
三笠神社は、幸運や勝利が長く続くことを祈願して設けられました。
三笠の勝運にあやかりたい、必勝祈願スポットとして受験生やスポーツ選手にも人気がありそうです。
神社といっても、大きさや造りは神棚と同じぐらいですね。
三笠神社は記念艦として観覧のために新たに奉られたものではなく、現役当時から奉られているものです。
三笠に限らず日本の軍艦には、艦内神社として、伊勢の神札(大麻)を授け天照大神を奉り、艦名を冠した神社を設ける風習がありました。
明治時代から終戦までは、神道が国教のように扱われていたことにも由来しているんだと思います。
現在でも、海上自衛隊の艦艇に奉られていることも多いそうですよ。
イベント参加記録
三笠のお正月イベント
記念艦三笠では、お正月イベントとして海軍英雄のスタンプラリーが実施されています。
その他にも、甘酒の先着プレゼントや、Z旗等の抽選プレゼント企画が実施されています。
実施期間は例年1月1日~3日です。
アクセス
記念艦三笠への最寄り駅は、京急線の横須賀中央駅です。
横須賀中央駅からは徒歩で約15分程です。
最寄り駅は横須賀中央駅ですが、私は自宅からの電車乗り継ぎと、海沿いを散歩したい欲にかられて、JR横須賀駅から出発、ヴェルニー公園を通って三笠公園へ向かいました!
いや~、元日にふさわしい雲一つない晴天ですねぇ。
ヴェルニー公園からは海上自衛隊の艦艇を見ることができます。
数人の艦艇ファンの方が立派なカメラで撮影していましたね。
もちろん私は相変わらずスマホでパシャパシャです。
海沿いと横須賀の町中を通り、三笠公園に到着!
横須賀駅からは徒歩で40~50分ほどでした。
三笠公園の開園は午前9時で、到着したのは8時半ぐらいでしたのでまだ開いてませんでした。
張り切りすぎちゃいましたねw
私の他にも5~6名ほど、開園待ちの方がいました。
三笠公園
開園したのでさっそく公園内へ!
記念艦三笠のある三笠公園の入り口すぐに、三笠艦長を務めた東郷平八郎将軍の銅像があります。
こちらが三笠グッズやお土産を取り扱う売店です。
Z旗(ぜっとき)の看板がかっこいいですね!
三笠といえば東郷将軍が掲げるよう指示したZ旗ですね。
Z旗は、本来は国際信号旗で別の意味がありますが、東郷将軍が三笠に掲げた際のZ旗は「皇国の興廃、此の一戦にあり、各員一層奮励努力せよ」という意味があったそうです。
記念艦三笠への乗船券は観覧券は、売店横の券売機で購入します。
観覧料金は次の通りです。
- 一般 600円
- 65歳以上 500円
- 高校生 300円
- 小中学生 無料
- 障がい者 200円
記念艦三笠に乗艦
では、三笠に乗艦、正月イベントに参加します!
さすがに一番乗りはできませんでしたw
入り口は正月飾りが供えられていました。
正月イベント、スタンプラリー
記念艦三笠の正月イベントは、スタンプラリー形式です。
入口すぐ近くにスタンプラリーシートがあるので、1枚もらってスタート!
…う~ん、観覧券を見せて引き換えという形式ではないので、何枚でももらえてしまうんですが、それは野暮ですね。1枚にしておきましょうw
第2ビデオ室の前に甘酒とコーヒーがあり、これらは先着でいただけるようです!
これまた、特に係員さんがいなかったので何本もらってもバレないと思いますが、良識のあるいい大人なので1本にしましょうね。
ちなみに去年までは缶ではなく、鍋で作った手作り甘酒だったようです。
くそぅ…、ここにも新型コロナの影響が…。
そういえば、甘酒ってこれまで初詣の時ぐらいしか飲むことが無かったんですが、免疫力を高める効果があるそうですね。
新型コロナ対策としても良いかもしれません、飲む習慣をつけてみようと思います!
ここで、スタンプ1つ目、<決断力>の山本権兵衛大将のスタンプを発見しました。
山本大将は、海軍大臣として日本海軍を教育したことで海軍の父と呼ばれています。
東郷平八郎中将(当時)を連合艦隊司令官に抜擢したのも山本大将でした。
2つ目以降は、階段を降りて船内に設置されているようです。
船内には戦艦三笠の功績を知ることができる貴重な資料が盛りだくさんです!
じっくり周ると半日は楽しめるボリュームですね。
三笠艦内の案内板が所々にあるので、チェックしながら進みましょう。
2か所目を発見!こちらは<勇敢>広瀬武夫中佐ですね。
旅順港閉塞作戦で、指揮をとっていた艦が沈む中、艦内に取り残された部下を何度も捜索し、ボートに乗り込む際に敵弾に当たり戦死されましたが、この勇気ある行動は伝説化し、国民的英雄となりました。
艦内の前方(艦首方面)に進むと…、
スタンプ3つ目、<強運>東郷平八郎将軍のスタンプがありました!
東郷将軍は、この三笠に乗艦し、連合艦隊司令官として、最強と云われたロシアのバルチック艦隊を日本海海戦で撃破した英雄です。
東郷将軍スタンプのすぐ近くには、三笠神社と将軍の胸像がありました。
艦内通路には、大将旗、Z旗、軍艦旗が展示されていました。
お正月企画として、抽選で各1枚プレゼントでもらえるそうです。
え、こんなデカいの来るの?!これがプレゼント現物?
仮に当選しても家に飾るところないんですが、もちろん応募してみましたw
ラスト4つ目、<聡明>秋山真之中将のスタンプです。
秋山中将は聯合艦隊の作戦参謀として活躍しました。
秋山中将のスタンプ設置場所は中央展示室の入り口にも近いので、こちらもじっくり観ていきましょう!
三笠や日露戦争のことを知ることができる貴重な資料が展示されています。
こちらは三笠大先輩のポスターですね。
しれっと紹介していますが、三笠大先輩こと三笠は、艦船擬人化アプリゲーム「アズールレーン」の登場キャラクターです。
アズールレーンは毎年、記念艦三笠が現存する横須賀市でイベントを実施しているようです。
私、同じく艦船擬人化ゲームである艦これはプレイしているんですがアズレンは未プレイなので、今回こういったイベントが実施されているのは初めて知りました。
4名のスタンプを集め終えたら、甲板に戻り、第2ビデオ室で景品交換します!
スタンプラリー台紙を受付の方に渡して、ガラポンを回します。
三笠ということで、ガラポンのZ旗が特徴的ですね。
私は白玉だったので、4種類の缶バッチから1つもらいました。
缶バッチの他には、三笠カレンダーやZ旗スカーフ、さらには三笠の模型が当たるそうです。
景品交換所の壁には、キッズが描いた、国旗のある自由画が飾られていました。
今更ですけど、日本国旗ってシンプルで良いデザインですよね。
正月仕様の艦橋
スタンプラリーと合わせて、艦橋にも上がってみましょう。
三笠の艦橋は、日露戦争当時、東郷将軍が実際に指揮をとっていた場所です。
細い階段で上がって、しかも艦橋は海風が強いので、高所恐怖症の方にはちょっと怖いかもしれません…。
横須賀の海と街が見渡せて、すごく良い眺めですね!
艦橋には、正月ということで玉串が奉納されていました。
港から少し離れた場所にあるこの島は猿島です。
猿島は明治時代には軍の管轄となり、防衛拠点として砲台が設置されていました。
現在は、横須賀市が所有していて観光地となっていて、三笠公園と隣接した桟橋から渡し船がでています。
艦橋には、東郷将軍の有名な場面のレリーフが展示されていました。
ガイドさんのお話によると三笠の艦首は皇居の方角を向いているので、なんと艦首から皇居への遥拝ができるそうです!
艦橋と前部主砲の、下からのアングルです。迫力ありますねぇ…。
主砲の下から艦首を撮ってみました。
はためいた国旗が美しい…。
所在地等
所在地 神奈川縣横須賀市稲岡町82-19
アクセス他
- 京急線「横須賀中央駅」から徒歩15分
- JR線「横須賀駅」から徒歩40分
- 三笠循環バス「三笠公園」下車
- 駐車場 付近に有料駐車場あり
- 電話番号 046-822-5225