相模国(ざっくり言うと神奈川県)の一之宮である寒川神社(さむかわじんじゃ)に参拝してきました!寒川神社の御祭神である寒川大明神は全国唯一の八方除の守護神として、はるか昔から信仰されてきました。寒川神社のご利益や境内の紹介の他、少し離れた場所にある第一、第二の鳥居もくぐってきたので、そちらも併せて紹介していきますね。
寒川神社の御由緒
寒川神社は古来から関八州(関東の八カ国の総称)鎮護の神としてあがめられてきましたが、具体的な創祀年代はわかっていません。
総国風土記によると1600年ほど前、雄略天皇の時代に幣帛(神様へのお供え)を奉納せられたとありますので、創祀はそれ以前ということになります。
寒川神社は、相模國一之宮として崇敬されて、かつては朝廷をはじめ、源頼朝、武田信玄、徳川家代々、さらには民間にも幅広い信仰を受けてきました。
ちなみに一之宮というのは神社の社格のことで、各国(各地方)では平安時代頃から神社が序列化されていく動きがあり、その国内で第一位の地位を占めた神社のことをいいます。
現在も八方除の御神徳をいただくために、全国各地から参拝者が訪れます。
寒川神社の御祭神・ご利益
御祭神
- 寒川比古命(さむかわひこのみこと)
- 寒川比女命(さむかわひめのみこと)
寒川神社ではこちらの2柱の神を奉っています。
この2柱の神をあわせて、寒川大明神と呼んでいます。
ご利益・ご神徳
寒川大明神は、全国唯一の八方除・方位除の守護神です。
八方とは、東西南北、東南、西南、西北、東北の8つの方角のことを指し、古来からこの八方をもとに運勢などの吉凶が判断されてきました。
八方除とは、地相・家相・方位・日柄・厄年などによる一切の悪事災難を取り除く御祈祷をいいます。
また、災難ばかりではなく、家業繁栄・福徳開運をもたらす神様として寒川大明神は信仰されています。
寒川神社の参拝写真
JR相模線宮山駅で電車を降り、寒川神社を目指します。
宮山駅から歩いていくとまず見えてくるのが、寒川神社の参集殿です。
参集殿というのは神前結婚式等の際に利用される建物です。
寒川神社の参集殿は優れた設計施工により、神奈川県の建築コンクールで受賞の経験もあります。
参集殿から左に曲がるとすぐ、寒川神社の第三の鳥居に到着です!
…って、え?第三!?第一と第二の鳥居は…!?
参拝の際にいただいたパンフレットで初めて知ったのですが、第一と第二の鳥居をくぐるには、相模線宮山駅の1つお隣の駅「寒川駅」方面から向かってくる必要があるようでした。
なお、第三の鳥居の手前にかかる神池橋は、神が宿る橋と言われています。
神池橋の手前には一之宮であることを示した社標がありました。
鳥居をくぐり、黒松等に両脇を囲まれた参道を進みます。
しばらく進むと手水舎がありました。大きいですねぇ…。
手水舎でお清めしたあとは神門をくぐり、社殿へ向かいます。
神門両脇の狛犬も大きいですねぇ。台座を除いても2mぐらいありそう。
神門、くぐります!
神門をくぐると、石畳がキレイにキッチリと敷きつめられた、落ち着きのある美しい景色が広がっていました!
早い時間に参拝したため他の参拝者も少なかったので、尚更広く感じたんでしょう。
まるで別世界のようで、思わず「おお…!」っと声がでましたw
こちらが寒川神社の社殿です。
社殿にかかる注連縄も立派ですねぇ。
朝8時半に到着したところ、ちょうど神職の方や巫女さん達のご祈祷が始まるところでした。
毎朝恒例なのでしょうか?それとも参拝日が大祓(6月30日)だったから?
社殿を背にして神門のほうへ振り返るとこんな感じです。
一の宮ということもあり、いつも以上に入念に参拝をしてから、境内の他のスポットを見ていきましょう。
社殿向かって右側には八方除をイメージした方位盤と渾天儀(こんてんぎ)の記念碑があります。
こちらの渾天儀は御朱印帳にもデザインされています。
神門の横には授与所があります。お守りはこちらでお受けできます。
おみくじは八方除おみくじをはじめ、何種類かあるようですね。
せっかくなので八方除おみくじを…。吉!
神門から出て、他のスポットもまわっていきます。
こちらは神馬舎です。中には白馬の像が祀られていました。
神門の右側にあるのは客殿で、こちらで御祈祷の受付を行っています。
客殿のすぐ横には社務所がありますが、今は改装中で仮の社務所となっています。
さらに社務所の横には、古い御札やお守りを納める納札殿があります。
鳥居のほうへ戻っていく途中、人形奉斎殿がありました。
理由あって人形やぬいぐるみを手放す時などは、普通に捨ててしまうのではなく、やっぱりきちんとお納めしたほうがいいのでしょうね。
寒川神社はおみやげ店も充実しています!なんと2箇所!
こちらは敷地内にある売店です。
さらに道をはさんで、鎮守の杜koyoというおみやげ店兼カフェがありますよ。
いずれのおみやげ店でも、お煎餅やお饅頭などのお菓子をはじめ、御朱印帳も取り扱っていました。
これで一通り寒川神社の境内をまわることができました。
普段ならここで満足して帰るところですが、せっかくなので第一・第二の鳥居にも行ってみます!天気もいいことですし!むしろ暑くて倒れそうですが
寒川神社の第一の鳥居・第二の鳥居
では、JR相模線宮山駅へ戻り、1つ隣の寒川駅まで電車移動して、第一の鳥居・第二の鳥居を目指します。
寒川駅は南口から降りて線路沿いに直進します。
駅をおりてすぐにコンビニがあったので、アイスと飲み物を補給しました。
暑い時期の寺社めぐりは熱中症にも気をつけてくださいね。
少し進むと踏切がありますが、ここは渡りません(私は間違えて渡りましたw)
さがみや(菓子屋)さんの横を通ってさらにまっすぐ進みます。
線路沿いに進むと途中ちょっと細い道も通り、不安になりますがここもまっすぐ。
地図(と自分)を信じて進むと、踏切と鳥居が見えてきました!
こちらの踏切は大門踏切といいます。
こちらが寒川神社の第一の鳥居。重厚な感じがしますね。
寒川神社の表参道入口を示す石碑もあります。
迷わずにたどり着けたことに安心しつつ第一の鳥居をくぐり、第二の鳥居を目指します。
鳥居をくぐると、両脇を樹木で囲まれた歩道が続いています。
ここは寒川神社の森といい、神奈川の美林50選にも選ばれています。
すごく暑い日でしたが、木漏れ日が心地よかったです。
途中、信号がある十字路もありました。
10分ほど歩いていくと、白い鳥居が見えてきました。
こちらが寒川神社の第二の鳥居です!白くてデカイ!
大きさは第一の鳥居よりもかなり大きいと思います。
第二の鳥居の大きさにしばらく感心した後は、さらにまっすぐ進みます。
2、3分歩くと、寒川神社の参集殿の横の通りにぶつかりました。ここまできたら、第三の鳥居はもうすぐですね。
見覚えのある、第三の鳥居が見えてきました。
第三の鳥居まで戻ってきました。約1時間ぶりですw
せっかくなのでもういちど本殿まで進んでみると、茅の輪を設置中でした!
参拝した日は6月30日、大祓の日だったんです。
ちょっと珍しい光景を見れたので、ラッキーでしたw
ちなみに午後2時からは大祓祈願祭が行われるようでした。
寒川神社の御朱印
こちらが寒川神社の御朱印です。社務所でお受けしました。
八方除の文字もさることながら、紫色の植物が特徴的ですね。
こちらはハマゴウという植物で、寒川大明神と縁が深い植物とのことです。
寒川神社の所在地・アクセス
所在地 神奈川県高座郡寒川町宮山3916
アクセス
- JR相鉄線「宮山駅」から徒歩8分
なお、JR相鉄線宮山駅の隣駅には寒川駅もありますが、寒川神社に一番近いのは宮山駅なのでご注意くださいね。
第一の鳥居をくぐってから参拝したいぜ!という方は、寒川駅からどうぞ!
以上、寒川神社の紹介でした!
さすが相模国の一之宮、鳥居や社殿をはじめ、境内のいたるところが立派な造りで、また、整備清掃もいきとどいていて気持ちよく参拝できました。
一之宮とされている神社にはこれまで、千葉県の香取神宮や鎌倉の鶴岡八幡宮へ参拝したことがありますが、一之宮だと意識して参拝したのは寒川神社が初だと思います。
先日受けた神社検定で、一之宮がどういう意味なのか、ちゃんと勉強しましたからね。
やった、勉強の成果がでているw