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日本三霊水の1つ、忍潮井をのぞき込め!茨城県神栖市【息栖神社】に参拝!

鹿島神宮に続く東国三社めぐりシリーズ、茨城県神栖市の息栖神社(いきすじんじゃ)に参拝しました!息栖神社は、日本三霊水のひとつである忍潮井という井戸が注目ポイントです。忍潮井は、かつて神社の前面が海だった頃から海水ではなく真水が湧き出ていたという神秘的な現象がおきていたスポットです。

御祭神

息栖神社の御祭神は、次の3柱です。こちらの3柱は、いづれも旅の安全のご神徳がありそうです。

  • 久那戸神(くなどのかみ)
  • 天乃鳥船(あまのとりふね)
  • 住吉三神(すみよしさんしん)

まずは主祭神である久那戸神はどういった神様かというと、別の表記では岐神とも表され、(みち)の神、井戸の神とされています。

久那戸神は鹿島、香取の神々とともに東国三社の1柱とされています。

これは、久那戸神が鹿島神宮の武甕槌大神や香取神宮の経津主大神が大国主命との交渉に向かう際に、武甕槌大神たちを先導した神とされていることに由来しているようです。

 

天乃鳥船は交通守護の神で、諸説あるようですが、神が乗る船が神格をもったようなイメージのようです。

神話によると、久那戸神と同じように、大国主命との交渉に向かう際に同行したとも言われています。

 

住吉三神は底筒之男命、中筒之男命、表筒之男命の3柱の神様の総称で、海上守護の神とされています。

御由緒

息栖神社の創始は応神天皇の時代(西暦2~300年頃)と伝えられています。

御祭神の神格からすると、神社の前身となる伝承・事象は本当はもっと昔から存在していたと考えられていますが、応神天皇の時代に神社として祀られたとのこと。

応神天皇の時代に創建された当初は日川(にっかわ)という、現在よりも海に近い場所に鎮座していました。

息栖神社の社名は、国史(日本の歴史書)には於岐都説神社という社名で記載があり、こちらが現在地に遷され、現在の息栖神社となっています。

参拝記録

忍潮井・一の鳥居

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鹿島神宮方面から車で約20分、息栖神社の鳥居前に到着しました!

鳥居のすぐ横には駐車場があったので、車での参拝がしやすいですね。

早速鳥居をくぐって参拝したいところですが、道路に面したこちらの鳥居は、実は二の鳥居なんです。

鹿島神宮もそうだったので、このパターンは2連読ですw

 

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鳥居の位置関係は看板に示されていました。

二の鳥居の正面、川沿いに一の鳥居があるようですね。

 

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 回れ~右っ!あった!

 

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早速近寄ってみました、こちらが一の鳥居です!

息栖神社の一の鳥居は、鹿島神宮の南の一の鳥居としての役目ももっています。

一の鳥居も入り江の岸壁ギリギリに立っている一風変わった鳥居ですが、注目ポイントは両脇にある鳥居と井戸です。

 

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こちらの両脇の井戸は、忍潮井(おしおい)とよばれていて、かつて神社の前方が川ではなく海だった頃から清水(淡水のことでしょう)が湧き出てくる神秘的な井戸で、潮水の中にあるのに淡水がでていたことからその名でよばれています。

ちなみに現在の忍潮井は、河川改修のため昭和48年に現在地に移されたものです。

なので、御由緒にもあったようにかつてはもっと海に近い位置にあったはずですが、今の位置的には前面の川はほぼ淡水の位置なのかな~という印象です。

しかし、かつての位置とは異なるものの、忍潮井は水と人との関わりで最も古いものの1つと考えられていて、そのため今も神秘的なスポットとして親しまれているんですね。

 

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こちらが女瓶(めがめ)とよばれる井戸と鳥居です。

 

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この井戸の中には瓶があり、くっきりではなくボヤッとと見ることができました。

写真で撮ろうと思ったんですが、太陽光が反射してうまく撮れませんでした…w

 

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 一の鳥居の右側、こちらが男瓶(おがめ)です。

 

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こちらものぞき込んでみました。

こちらはうっすらと写真に撮ることができました!

 

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忍潮井のためのものでしょうか。男瓶側には小さなもありました。

二の鳥居

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 一の鳥居と忍潮井を見た後は二の鳥居に戻って参拝開始です。

 

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 鳥居をくぐると100mほどの参道があり、その先に神門があります。

うーん、木陰が嬉しい!当日は真夏日だったんですが、忍潮井の周辺は日陰がなくてちょっとツラかったのでw

 

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参道途中には稲荷社がありました。こちらにもモチロン参拝しましょう。

 

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神門手前には手水舎があります。

 

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みんな大好き(?)、ドラゴン吐水口です。「

神門周辺

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こちらの朱色の神門は、弘化4年(1847年)に建て替えられたものとのこと。

 

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神門をくぐると真正面に社殿が見えますね。

 

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力石松尾芭蕉の詩の石碑がありました。

 

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お賽銭箱の横に狛犬があったんですが、額の部分にガラス玉のようなものが埋め込まれていて、ちょっと目をひかれました。

 

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こちらは昭和35年まで本殿の基礎に使われていた石です。

本殿は奈良時代にこの地に数回建て替えられていますが、そのいづれかの頃から使用されていたものだそうですよ。

社殿

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社殿に到着!

こちらの社殿は、昭和38年に建て替えられた、鉄筋・銅板葺製の強固なものです。

この社殿の前までは、先ほどの基礎石が使われていたんですね。

 

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社殿左側には御神木がありました。

こちらの御神木は、「息栖の夫婦杉」と呼ばれるもので、樹齢は約1000年とのこと。

ただ、どのあたりが夫婦杉なのか不明でしたw

もしかして、幹の上の方が2つに分かれているとか?


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一通り境内をみてまわったあとは、授与所で御朱印と東国三社守をいただきました。
 

御朱印

 

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こちらが息栖神社の御朱印です。右下の印は神代文字ですかね?

 

 

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息栖神社の東国三社守はこちらです(300円)。

お守り本体は鹿島神宮でいただいたので、息栖神社はシールのみゲット!

 

所在地・アクセス

所在地  茨城県神栖市息栖2882

アクセス

  • 東京駅八重洲南口から高速バスかしま号」利用、鹿島セントラルホテル下車…東京駅から約1時間30分、さらにタクシーで約5分
  • JR総武線(成田廻り)「小見川駅」下車、タクシーで約10分
  • JR鹿島線「鹿島神宮駅」からタクシーで約20分
  • 東日本自動車道「潮来IC」から約10分
  • 東日本自動車道「佐原・香取IC」から約20分
  • 駐車場あり

 

以上、茨城県神栖市の息栖神社の紹介でした!

息栖神社は東国三社の1社ですが、鹿島神宮・香取神宮と比べて参拝者は少なめで落ち着いた印象でした。

鹿島神宮や香取神宮は書籍やテレビ番組でもよく特集されていますから、参拝者の人数も桁違いでしょう。

でも、3社とも大賑わいの大混雑だとさすがに疲れちゃいますからね、1社ぐらいゆっくりと参拝できるところも必要です。

息栖神社の注目スポットは、やはり一の鳥居両脇の井戸、忍潮井ですね。

実際に参拝していただいて、底にある瓶が見えるかどうか、ぜひとものぞき込んでいただきたいところです。

ただ、スマホや自分自身の池ポチャ、もとい井戸ポチャには要注意w

次は、東国三社めぐりラスト、香取神宮へ向かいます!

香取神宮、実は子供の頃から毎年家族と初詣に行っている、馴染みの神社なんですよ♪