成田市台方の麻賀多神社に続き、成田市船形に鎮座する麻賀多神社の紹介をしていきます!こちらの麻賀多神社は、台方麻賀多神社の奥宮と位置づけられています。古い歴史をもつ神社ですが、ここ最近さらに貴重な資料として、神代文字による新たな文献が見つかったという大ニュースが発表されました!
御由緒
船形の麻賀多神社も、台方と同様、伊都許利命によって創建されたことに由来します。
台方では稚産霊命(わくむすびのみこと)を祀っていますが、こちら船形では稚日霊(わかひるめ)神を祀っています。
船形麻賀多神社は、台方麻賀多神社の奥宮とされ、もともとはこちらの奥宮に祀られたのが始まりで、後年、台方に稚産霊命を移して里宮が創建されたようです。
また、境内には伊都許利命のものとされる墳墓(古墳)もあります。
御祭神
こちら船形の麻賀多神社の御祭神は先に紹介したように、稚日霊(わかひるめ)神となっています。表記は稚日女命や稚日女尊とされることもあるようです。
稚日霊神は、機織りの神で、天照大神の妹神とも言われています。
稚日霊神にまつわるエピソードですが、機織りをしてた際に、日本神話の有名な神である素戔嗚(すさのお)に、皮を剥いだ馬を部屋に投げ入れられたことに驚いた拍子に倒れ、持っていた道具で怪我をして、それが原因で稚日霊神は亡くなってしまったそうです。
えぇ~、スサノオなにやってんの…!?
スサノオは、人間界ではヤマタノオロチを倒した英雄ですが、天界にいるころは暴れん坊で有名だったそうです。
うーん、人間基準で考えると元ヤンの「俺もむかしはヤンチャだった」とかそういうのに近いかもw
ちなみ天照大神は天の岩戸に隠れてしまい地上が真っ暗になるという有名なエピソードがありますが、これは、この馬投げ入れ事件でショックを受けたことが要因になっているという説もあります。
新発見の神代文字文献
2019年になって、ここ麻賀多神社に伝来する文献から、新たに神代文字で書かれたものが発見されました。
神代文字とは、中国から漢字が伝わる前、古代の日本で使われていたとされる文字です。神代文字は、50種類以上はあると言われています。
神代文字による文献は、昭和初期にはほとんど発見公開されていて、近年は新資料の発見は無く、研究は停滞気味だったそうです。
その状況の中、月刊ムー編集部さんの取材によって新たな文献が発見され、その文献がこちらです。
「麻賀多神社神代文字秘書」/太田家蔵
月刊ムー公式ウェブサイトより引用
いいですよねぇ…、新発見の古代の文字なんてロマンの塊ですね。
こちらの文献を保存してきた太田家というのは、伊都許命の末裔といわれ、代々、台方と船形の麻賀多神社の宮司を務めてこられた家系だそうです。
参拝記録
鳥居
船形の麻賀多神社に到着!
先に参拝した台方の麻賀多神社からは車では約5分、徒歩だと15~20分ほどの距離です。
徒歩ルートだと、少し山道を歩く必要があるというウワサが…。
私は車で向かったので、舗装された道を進んでスイスイでしたw
石造の鳥居をくぐり、参道を進みます。
伊都許利命の墳墓
と、その前に鳥居のすぐ右手には伊都許利命(いつくりのみこと)の墳墓があります。
伊都許利命は、国造(くにのみやつこ)という、この地域の治めていた役人です。
正面に祠があり、その後ろが小高い丘のようになっていました。
丘のような部分が、古墳となっているようですね。
横の方から登れそうな気がしないでもなかったんですが、人様のお墓ですし、やめときましたw
こちらの祠にも丁寧に参拝しました。
祠の下にあるのは、石棺でしょうか?
参道・狛犬
参道を進んで、社殿方面へ!
参道横には参集殿があり、軒先のベンチでは休憩しても良いようです。
今日はどなたもいらっしゃらなかったですね。
狛犬の間を通って~、
朱色の第二の鳥居を抜けると社殿はもうすぐですね。
手水舎・祓戸神社
手水舎の吐水口は蛇口タイプでした。
こちらは祓戸神社です。
最近知ったんですが、祓戸神社がある場合、手水舎だけでなく、こちらも先に参拝してお祓いしてから社殿に向かうのが良いらしいですよ。
社殿
手水舎+祓戸神社で十分にお清めして、いざ参拝!
こちらが船形麻賀多神社の拝殿になります。
台方の麻賀多神社の拝殿は新しくなっていましたが、こちらは歴史を感じる拝殿のままですね。
こちらの扁額も台方のものと同様、麻賀多大神宮と書かれていました。
裏手にまわると、本殿部分も見ることができます。
社殿の右側には、5社の祠が並んでいました。
高津神社、栗生日神社、世直神社、熊野神社、菅原神社ですね。
御神木
社殿裏手の御神木、巨大杉の木を見に行きます。
案内看板を見ると、反対方面に進むと印旛沼の風景も見えるようですが、今回はそっち方面は時間の関係でパス!
こちらが船形麻賀多神社の御神木です!
先に参拝した台方麻賀多神社と比べると、少々スケールダウンのイメージですが、まごうことなき巨木ですね!
御朱印
参集殿兼休憩所にはどなたもいらっしゃらなかったようなので、今回は御朱印をいただけませんでした…。
里宮である台方の麻賀多神社は毎月1日、15日に社務所が開いているそうなので、参拝の際に奥宮の御朱印もいただけるか確認してみてもいいと思います。
所在地・アクセス
所在地 千葉県成田市船形834
アクセス
- 京成成田線「公津の杜駅」から成田市コミュニティバス北須賀ルート利用、「麻賀多神社」バス停で下車、徒歩約20分
- JR成田線「成田駅」西口から千葉交通バス利用、「はなのき台」バス停で下車、徒歩約10分
アクセス方法についてはなんとか公共交通機関を使うルートを調べてみましたが、いずれも徒歩で10~20分は歩くルートでした。
最寄駅はJRの成田駅ですので、そこからタクシー利用するのがオススメです。
なお、鳥居の目前に砂利舗装の駐車場がありましたが、こちらは横の太田学園くすのき幼稚園の駐車場のようです。
宮司も太田さん、で、幼稚園も太田学園なので無関係ではないはずなのですが、参拝時に利用していいかは不明です…。
以上、成田市船形の麻賀多神社の紹介でした!
台方の麻賀多神社もあわせると、東日本一の大杉、日月神示の天日津久神社、伊都許利命の墳墓、そして神代文字の文献と、注目ポイントが多い神社でしたね!
それにしても、ムーさん時々読んでて良かった~。
麻賀多神社に参拝したいと思ったのも、神代文字の記事が載っていた月刊誌ムーを読んだことがきっかけです。
もちろん、私みたいな一般人が文献の現物なんてとてもとても見れませんが、気になっちゃって…。
ムーさんで特集されるスポットで、青森の◯◯で△△が!とか、九州の□□に伝わる××!とかだと遠くてなかなか行けないんですが、成田市なら実家から小一時間で行ける距離だし、せっかくなので参拝しようと思いましてw
心霊特集とかはちょっとコワイんですが、古代の伝承とか遺跡とかすごく興味あるので、面白そうな特集が組まれてるときはムーさん読んでるんですよね。
ちなみに、台方ではなく船形の麻賀多神社の記事で神代文字のお話にふれたのは、ムーさんの記事中では奥宮である船形のほうの拝殿の写真を使用されていたためです。
神代文字文献の月刊ムーウェブサイトのリンクはこちらです。