明治神宮の早朝参拝に続き、 明治神宮御苑(めいじじんぐうぎょえん)を散策しました!明治神宮御苑は明治天皇が昭憲皇太后のために造園させた庭園で、四季折々の草花を楽しむことができます。また、10年ほど前に紹介されパワースポットとして有名な、清正井(きよまさのいど)が御苑の最奥にあります。
御由緒
明治神宮御苑は、明治神宮の社殿から見て南側に位置する庭園です。
江戸時代の初めは熊本藩主の加藤家の庭園で、その後は彦根藩主の井伊家にうつり、明治維新(1868年)後は宮内省の所管となり、南豊島御料地となりました。
その後、明治天皇が、体の弱かった昭憲皇太后の運動のため、遊歩庭園として明治26年頃に整備されたものです。
清正井とは
こういった御由緒をもつ明治神宮御苑ですが、中でもパワースポットとして有名なのが最奥に位置する場所にある、清正井(きよまさのいど)です。
そもそも清正井の清正とは誰?という話ですが、これは江戸時代の武将・大名であった加藤清正のことをいいます。
加藤清正は、戦国時代好きには有名な武将で、豊臣秀吉に仕え、また、熊本城を築城したりと、土木や治水に関して優れた能力を発揮したそうです。
そのため、この地は江戸初期に加藤家の庭園だったことから、清正井は加藤清正が掘ったと言い伝えられています。
清正井から湧き出る清水は、井戸水特有の、冬温かく夏冷たい特徴をもち、年間を通して15℃前後で安定しています。
また、清正井はなんと、渋谷を流れる渋谷川の源流となっています。
そんな清正井ですが、かれこれ10年ほど前にテレビで紹介され、話題のスポットとなりました。
なんと、清正井は富士山と皇居を結ぶ龍脈の上にあり、それが地上に出る場所、龍穴となっているためすごいパワーがあるのだとか。
ケータイの待ち受け画面にしておくと、開運や恋愛運、金運上昇などなどがあるそうですね。
花のみごろ
明治神宮御苑は、四季折々、様々な草花が楽しめる庭園です。
パンフレットによると、こういった草花が楽しめるようですよ。
- 3月中旬~4月初旬 カタクリの花、新緑
- 3月下旬~4月中旬 ヤマブキの花
- 4月 フジの花
- 4月~5月 ヤマツツジの花
- 5月下旬~6月下旬 花菖蒲の花
- 6月から9月 スイレンの花
- 11月下旬~12月中旬 紅葉
散策記録
アクセス
明治神宮御苑の入り口(北門)は、明治神宮の誇る、日本一大きいとされる大鳥居から少し進んだところにあります。
なお、原宿方面からの参道の途中には東門がありますが、こちらからは現在は入ることはできません。
入り口(北門)
こちらが明治神宮御苑入り口の北門となります。
入苑開始は通常9時(6月のみ8時)となっていて、まだ9時少し前だったので開苑待ちのお客さんが数名いますね。
おそらく清正井が目的の方かな~と思いますが、パワースポットとしてブームになった約10年前は、開苑前でももっと多くのお客さんが並んでたかもしれないですね。
入苑には、御苑維持協力金として500円を納めます。
9時になったので開門!さっそく入りましょう。
入苑受付の横には、季節ごとの花々や風景の写真が飾られていました。
つつじや菖蒲の時期が特に良いですね、春先や初夏にまた来よう。
パンフレットは日本語版と英語版の2種類があって、英語版にはスタンプを押すスペースがあったので押してきました!
日本語版にもスタンプスペースが欲しいなぁ。
緑に囲まれた歩道を進んでいきます。
先に並んでいた数名は速攻で奥にある清正井へ向かってしまったようですね。
私は景色を楽しみながら、ゆっくり行きますね。
隔雲亭
こちらは隔雲亭とよばれる建物です。
茶室風(数寄屋造り)の木造家屋で、昭憲皇太后のご休息所として、明治33年に明治天皇が思し召されたものです。
体の弱かった昭憲皇太后を気づかう明治天皇のお気持ち、良いですねぇ…。
ちなみに、そんな気持ちのこもった隔雲亭ですが、実は元の建物は戦災によって焼失してしまいました。
現在の建物は、昭和33年に篤志家(とくしか 慈善事業や社会活動を熱心に行う人)の寄付と社殿造営の際に残った資材で一部増築して再建されたものです。
隔雲亭から南池(なんち)までは芝生でおおわれたなだらかな斜面になっていて、春頃になると植えられたツツジが咲き誇るそうです。
やっぱり春~初夏ですね。来年絶対また来るぞ。
御釣台・南地
隔雲亭から下って南池には御釣台と呼ばれるスポットがあります。
木造の桟橋のようになっていて、昭憲皇后は時々こちらで釣りを楽しまれたと伝えられています。
皇族の暮らしにマッチした優雅な風景ですね。
南池は、広さが8,300㎡ほどある自然の古池で、かつての領地としていた井伊家の時代から、「お泉水」と呼ばれて親しまれていました。
南池は奥の清正井と繋がっていて、花菖蒲田を潤した清水が流れ込んでいるそうです。
南池はコイやフナ、メダカが明治天皇の心遣いで放流されています。
そういえば、コイってけっこうデカくなるんですよ。
昭憲皇太后は体が弱かったそうですが、釣りしてて大物がかかったとき大丈夫だったのかな(←余計な心配)
花菖蒲田
南池から離れて遊歩道を進みます。
こちらが花菖蒲田!…のはずですが、もう秋なので花は咲いてないですねw
御苑内には2か所、四阿(あずまや)があり、ゆっくりと景色を見ながら休憩できます。
あずまや、って「東屋」以外には漢字でこう書くんですね、賢くなりましたw
四阿は、花菖蒲田を見渡せる丘と、南池にあります。
清正井
パワースポットとして人気の清正井は花菖蒲田スポットを抜けた先、御苑の一番奥にあります。
朝早いので誰もいませんでしたが、昼間は列ができるんでしょうね。
コロナ対策として、ソーシャルディスタンスを心掛けるように注意書きがありました。
階段をくだった先に清正井が見えてきました!
こちらがウワサの清正井ですね!
綺麗で透きとおった湧き水で満たされていました。
日によっては濁ってたりもするんでしょうか?そうであれば、今日はすごく澄んでてラッキーですね!
清正井は珍しい横穴式の井戸となっていて、内部側面に水が通る穴のようなものがみえるので、ここを通って水が湧き出ているんだと思います。
注意書があって、水に触れるときは井戸内部ではなく、井戸の外にあふれた水をふれてください、とのこと。
以上、明治神宮御苑と、人気スポットの清正井の紹介でした!
ところで、10年ほど前のブームになったころはパワースポットとして大人気だった清正井ですが、あまりにも多くの人が見に来て近年はパワーが無くなってしまったとか囁かれるようになったそうです。
でも、周りに誰もいない、早朝のこの清正井の神秘的な美しさを見たら、パワーがあるとかないとか全然気にならないですね!来てよかった、また来よう。
ちょっとぶっちゃけると私自身、神社やお寺など、パワースポットと呼ばれる場所にもよく行きますが、実際のところパワーとか気とか、まったくわからないんです…。鈍感なんでしょうか?これが普通なんでしょうか?
なので、あんまりパワースポットって言葉を当ブログで使わないようにしています。
神社の鳥居をくぐるときも、気を引き締めて敬意をもってくぐっていますが、俗にいう「鳥居の中と外では空気が違う…」とか、「空気が引き締まっている…」とかも感じませんし…。
神社にきたらナイスな参拝をしよう、それだけを考えていますね。
でもパワーとか感じなくても、清正井が龍脈の上にあって~とかそういう話は好きです。ちょっとムー的なのでw
その場所にパワーが有る無し、御利益云々ではなく、その場所への敬意や、個人個人の気の持ちよう、普段の心がけが大事なんだと思っています。
所在地等(明治神宮)
所在地 東京都渋谷区代々木神園町1-1
アクセス他
①原宿口
- JR山手線「原宿駅」から徒歩1分
- 東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前(原宿)駅」から徒歩1分
②代々木口
- JR線・都営大江戸線「代々木駅」から徒歩5分
- 東京メトロ副都心線「北参道駅」から徒歩5分
③参宮橋口
- 小田急線「参宮橋駅」から徒歩3分
①~③の所要時間は、近くの鳥居までの時間なので、御苑の入り口まではさらに10分程度を見込んでください。
- 駐車場有(ただし混雑が予想されるので公共交通機関がおススメ)
- 電話番号 03-3379-5511
- 御苑維持協力金(入苑料) 500円
- 入苑時間
- 3~10月 午前9時から午後4時半
- 6がつのみ 午前8時から午後5時
- 11~2月 午前9時から午後4時