神社本庁監修の、神社検定という検定を受験してきました!こちらは神社を参拝する際の作法や、有名な神社の由来、神社にまつわる制度、歴史等を学べる検定です。今回は神社検定の内容、オススメポイント、勉強方法等について紹介していきますね。
神社検定とは
検定の概要
神社検定とは、正式名称を神道文化検定といい、神社本庁の監修のもと、一般財団法人日本文化興隆財団が主催している検定です。
神社検定の公式ホームページでは、検定について次のように紹介されています。
神社検定(神道文化検定)は、神社が好きな方や、日本文化をもっと知りたい方のための検定です。
空前の神社ブームも影響してか、神社の参拝者は急増し、神社に対する社頭での質問も多く聞かれるようになりました。
そんな中、より多くの方々に神社についての正しい知識を学んでいただき、「日本のこころ」を再発見していただくため、神社本庁監修のもと、神社検定はスタートしました。日本全国には、約8万の神社があります。
そしてそれら1つ1つの神社に、悠久の歴史が宿っています。
神道は、日本文化の源です。
蘊蓄(うんちく)を語りたい人も、ガイドに活用したい人も、生涯学習のテーマにしたい人も、神社検定にトライすることで、これまでアタリマエに知らなかった日本文化が、きっと見えてくるはずです。
神社検定ホームページより引用
このように神社検定は、神社や神道に興味・関心のある方に向け、正しい知識を身に着けてもらえるように始まった検定です。
検定は年1回の実施ですが、私の受験した平成30年6月で7回目を迎えています。
神社検定は1級から3級までありますが、私は今回は手始めに3級を受験してみました。
受験する年によって出題範囲に多少違いはあるようですが、3級では、鳥居や社殿等の種類、神社の正式な参拝作法、全国的な神社の由来、お祭り、伊勢神宮、皇室のお祭り、神社の歴史等についての知識を深めることができました。
出題範囲と出題形式
神社検定の出題範囲は、原則として「公式テキスト」各種と「皇室」という季刊誌から出題されます。
神社と皇室は密接に関わりがあるため、皇室についての知識も出題範囲に含まれます。
なお、季刊誌「皇室」から出題は1級と2級のみのようですね。
公式ホームページでは、各級に応じた出題範囲のテキストが示されています。
実は、「せっかく勉強したのに、検定前日になって出題範囲のテキストが違うことに気づいた」という泣くに泣けないネット書き込みを見かけたので、ご自身が受験する回の範囲は必ずチェックしてくださいね(毎回変わるようです)。
出題の形式は、各級ともに4択のマークシート方式100問です。
検定時間は3級が70分、1級2級が90分となっています。
合格の基準は70問以上の正解で合格となります。
受験料・申し込み期間
受験料は、次のようになっています(税込)
- 1級 6,900円
- 2級 5,900円
- 3級 4,900円
- 2級3級併願 9,700円
さらに、早期申込み割引、再挑戦割引等もあり、それぞれ若干安く申し込むこともできます。
申し込みは郵便振替、もしくはインターネットによる方法の2パターンとなります。
申し込みの期間ですが、私の受験した第7回は平成29年12月1日~平成30年5月2日までとなっており、例年12月~4月末頃まで申し込みを受け付けているようですね。
ちなみに毎回とは限りませんが、インターネットでの申し込みのみ期間が延長され、5月13日まで申し込み可能でした。
私は5月5日にインターネットで申し込んだので、本来の申し込み期限は過ぎていたんですねぇ…。あぶないあぶないw
検定日・受験地
神社検定の検定日は、例年6月上旬のようです。
受験地については、各都道府県の神社庁、もしくは神道に縁のある大学等である場合が多いようです。
私は、東京渋谷の國學院大學で受験しました。
オススメするポイント3つ
①神社参拝の深みが増す!
神社検定では、神社の境内に在る様々なものについての知識を学べます。
例えば、鳥居の形式、社殿の種類等です。
また、全国的に有名な神社の由来や御祭神についても学習できます。
こういった知識があれば、いまよりももっと別の観点から神社参拝を楽しむことができそうですね。
②日常生活でも役立つ
テキストには、神前結婚式や、七五三等の人生のイベントに関することや、神棚の祀り方、祖先の祀り方、さらには家を建てる時の地鎮祭等といった日常生活に関する内容も載っています。
こういった知識もある程度おさえておくと、日常生活で役立つ場面もでてくると思います。
数年前、友人の神前結婚式に出席したことがあるのですが、こういった知識がその時にあれば、もっと他の視点でも楽しめたかなぁ…。
③珍しい合格特典
神社検定に合格すると、成績通知と一緒に、絵馬型認定証が送られてきます!
この絵馬型認定証に使われている木材は、伊勢神宮で使われる木材と同じ、長野県木曽のヒノキを使っているそうです。
私、こういう合格記念アイテム、大好きなんですよねw
その他にも、合格者限定の優待企画に参加できたり、希望者に有料で認定カードや紙の認定証の発行サービスあります。
認定バッヂってのもありますね。どうしようこれも欲しい…。
勉強期間・方法
参考までに、私の勉強期間と勉強方法についても紹介していきます。
まず、勉強期間ですが、約1ヶ月、通勤時間と休日を勉強期間に充てました。
5月5日に申し込みをしてからテキストを購入したので、まったり楽しみながら勉強は出来なかったですねぇ…。
今回の受験のために用意したのは、出題範囲である「神社のいろは」と「伊勢神宮と、遷宮のかたち」、さらに過去問題集です。
ちなみに過去問題集ですが、購入しようとするのが遅すぎたせいか、神社検定HPでも近所の書店でもAmazonでも、前回第6回の問題集が売り切れという不測の事態…!
仕方ないので、前々回の第5回のものをAmazonで購入しました。
神社検定3級は100問のうち約70%が「神社のいろは」から出題され、残り約30%が他のテキスト、今回でいうと「伊勢神宮と、遷宮のかたち」から出題されるようです。
勉強方法は、基本的には出題範囲のテキストの読みこみでした。
幸いなことにマークシート四択出題なので、テキスト内容を一言一句覚える必要はありませんが、用語の意味や、神社の総社・主祭神等といったことが頭に入っていないといけません。
「神社のいろは」の出題範囲は具体的にはこういう流れで勉強しました。
- テキストを一通り読む
- 過去問に挑戦する
- 過去問で間違えた項目をテキストに戻って復習
- 1~3を何度か繰り返す
間違えた項目や重要な単語にはテキストにマーカー引いたりしてテキスト読み返したときに目立つようにしました。
「伊勢神宮と、遷宮のかたち」については、過去に出題されたことがないテキスト(29年12月に出版されたばかりの新刊です)ですし、式年遷宮の用語が聞き覚えのない用語ばかりで読んでも脳に入ってこないので、どう勉強すればいいか悩みました。
うーん、「伊勢神宮と、遷宮のかたち」は、巻頭カラー写真も豊富ですし、読み応えがありますが、検定ギリギリに必死に読みこむ本じゃないです…!
よく晴れた休日に、木陰でお茶しながら式年遷宮の情景を思い浮かべてゆっくり読むものですわ…。
と、ボヤきながら、良い勉強方法ないかなと思ってネット検索していたらいいものを見つけました!
神社検定のホームページに、なんと「受験対策講座」の動画がアップロードされていました。
これは、4月末に開催されていた受験対策の講座内容をそのままアップロードしたもので、どういった部分が出題される可能性があるかを予想を交えながら解説したもので、重点的にチェックしておくべき項目を絞り込むのにとても役立ちました。
この受験対策講座は、事前に申し込めば東京渋谷の日本文化振興財団で実際に受講することもできるので、東京近隣の方は受講してみるのも良いと思います。
こんな感じの勉強方法をして当日を迎えましたが、自己採点では90点とれていたので問題なく合格でしょう!
絵馬が届くの楽しみです!
以上、神社検定についての紹介でした!
神社検定で身につけた知識を、今後の神社めぐりにも役立てていきたいですね。
来年はどうしましょう、2級受けてみましょうかね。
また、テキスト「伊勢神宮と、遷宮のかたち」については、もっとゆっくり読み直しますw