今回は江戸総鎮守、東京都千代田区の神田神社(かんだじんじゃ)の紹介です!神田神社は神田明神という呼ばれ方が浸透していますね。神田神社は現在、創建1300年を迎えるにあたり全体的な修復・整備、さらには文化交流館EDOCCOの建設といった事業が行われています。また、ラブライブ!をはじめとした人気アニメとのコラボも盛んで、アニメファンにも人気の神社です。
神田神社の御由緒
神田神社の創建は、天兵2年(730年)と伝えられています。
もともとは千代田区大手町の将門塚の周辺に鎮座していて、延慶2年(1309年)に平将門公を御祭神として祀りはじめました。
時代が進み、慶長8年(1603年)に徳川家康公が江戸幕府を開き江戸城を拡張する際、江戸城から表鬼門の位置にあたる現在の場所に遷され、幕府によって社殿が造営されました。
それ以後は、江戸総鎮守として幕府・江戸庶民にいたるまで多くの人々の崇敬を受けています。
神田神社の御祭神
神田神社の御祭神は次の3柱です。
- 大己貴命(おおなむちのみこと)
- 少彦名命(すくなひこなのみこと)
- 平将門命(たいらのまさかどのみこと)
大己貴命と少彦名命は日本の国づくりをして日本人の生活の基礎を築いた神様です。
大己貴命の正式な名称は大国主命で、七福神の大黒様と同一の神とされています。
また、少彦名命は七福神の恵比寿様と同一の神と考えられています。
大黒様と恵比寿様は、境内にそれぞれ立派な像があります。
平将門命といえば、平安時代におきた平将門の乱が有名なエピソードですね。
平将門命は祟りとかちょっと怖い話もありますが、当時の東国の庶民たちにとっては悪政に命をなげうって立ち向かう英雄として、当社で祀られています。
神田神社の参拝写真
今回、私は神田神社へはJR中央線の御茶ノ水駅から徒歩で向かいました。
神田神社には秋葉原に遊びに来たときにフラッと足を延ばすこともあるので、年に数回は参拝しています。
今回はブログ記事にもまとめたいのもありますし、さらに、平成30年12月に境内に新しく完成した文化交流館「EDOCCO」にも行ってみたいので、しっかり丁寧に参拝します!
鳥居
御茶ノ水駅から徒歩5分、こちらが神田神社の鳥居です!鳥居は本郷通りという道路に面していますので、すぐ見つかると思います。
社標と看板です。社標は神田神社となっていますが、一般的には看板に書かれている神田明神という呼び方のが浸透してる気がしますね。
鳥居をくぐり、正面には随神門が見えてきます。
何度見ても、朱色や金色の装飾がすごくキレイですねぇ…。
手水舎
随神門の横には手水舎があります。
昨年頃までは手水舎は随神門から入った先にあったのですが、文化交流館を建設するのもあって、随神門の手前に移設されたんだと思います。
随神門
随神門に近づいてみました。こちらの随神門は、昭和50年に昭和天皇即位50年記念として建立されたものとのこと。
ここまでくると朱い!キレイ!デカイ!といった小学生並みの感想しかでてこなくなるぐらい立派ですね。
随神門をくぐると、右手側に授与所があります。
お守りはこちらの授与所の他、文化交流館内でもお受けできますよ。
神前式での結婚式会場として賑わう、明神会館という建物もあります。
社殿
神田神社の社殿はこちら!さすが江戸の総鎮守、立派な造りですね。
こちらの社殿は、昭和9年に建立されたもので、平成15年には国登録有形文化財に登録されています。
狛犬は、筋肉ムキムキで凛々しい顔つきの、かっこいいタイプですね。
摂末社
神田神社は江戸の総鎮守ということで、社殿を囲むように摂末社も多く鎮座しています。
これは、神田神社の鎮座する神田や日本橋周辺が江戸の食を支える青果市場・魚市場発祥の地であったことに由来しています。
そのため、摂末社は各市場の守護神とされている神社が多いようですね。
魚河岸水神社
小舟町八雲神社
大伝馬町八雲神社
江戸神社
浦安稲荷神社
三宿稲荷・金刀比羅神社
末廣稲荷神社
合祀殿
祖霊社
神田明神文化交流館「EDOCCO」
こちらが今回楽しみにしていた、開業したばかりの神田明神文化交流館「EDOCCO」です!
EDOCCOは神田神社創建1300年記念事業の一環として建設されたもので、
- 神道文化の発信による文化の交流
- 伝統芸能・工芸による価値の交流
- 江戸のおもてなしによる精神の交流
の3つの交流を目的としています。
EDOCCO内部は、神社や神道関係の書籍、お土産等の販売所、カフェ、授与所といった設備を備えています。
また、今回は使用中で立ち入りできなかったのですが、2、3階はイベントホールとなっていて、さらに4階は神社主催の行事といった多目的に利用できるラウンジスペースも備えているようです。
お土産として特に注目なのが、こちらの神社声援(ジンジャーエール)です!w
ネーミング、うまいこと考えたなぁと感心してしまいましたw
1本280円ですので、お土産にぜひどうぞ!
その他の注目スポット
神田神社のその他の注目スポットの紹介です。
社殿向かって右側には、石獅子と呼ばれる石造物があります。
江戸時代の幕末期に制作されたと考えられていて、千代田区の指定有形民俗文化財に指定されています。
頂上の夫婦2頭は江戸時代から現存するもので、滝の下にいる子獅子は再建時に新しく作られたもののようです。
関東大震災の際に獅子山は一度崩壊してしまい、その際に元々の子獅子は紛失してしまったそうで、ちょっとかわいそうですね…。
EDOCCOの手前には巨大な大黒様の像があります。
こちらの大黒様像、石造では日本一の大きさを誇っているそうです。
こちらは銭形平次の碑です。
銭形平次の名前は有名ですが、実は私はこの石碑の解説を読むまでイマイチよくわかっていなかったんですよね。
銭形平次は、「銭形平次捕物控」という小説の主人公で、平次の家は神田神社の近くだったという設定です。
そこで、昭和45年に有志の作家と出版社が発起人となって、この石碑を建立したそうです。
さらに、摂末社の裏手の目立たないところには銭形平次の顔はめパネルがありました。
こちらの顔はめパネル、以前は随神門入ってすぐ左にあったんですが、このまま撤去されちゃうのかなぁ。
ワイフと一緒に参拝したとき、顔はめて写真撮ったりして楽しんでいたので、それだとちょっと残念ですね…。
EDOCCOに隣接したこちらは、えびす様像とBlueBleuブルーという絵画がコラボしたアート作品です。
えびす様像は以前は大黒様像の近くにありましたが、EDOCCO建設にあたってこちらに移設、さらに背景に青色の表現にこだわり抜いた絵画BlueBleuブルーとのコラボとなっています。
えびす様の海のイメージとBlueBleuブルーのイメージが見事にマッチしていますねぇ。
アニメコラボ
神田神社は、「ラブライブ!」をはじめ、いくつかの人気アニメとコラボしています。
ラブライブ!は秋葉原周辺を舞台とした作品で、神田神社もアニメに何度も登場、さらにはμ’s(アイドルグループ名)の東條希ちゃんが巫女さんとして神社のお手伝いもしているため、聖地と認識されていて、ファンが多く参拝しています。
ラブライブ!は神田祭ともタイアップしていますし、
さらには希ちゃんのイラスト入りの御朱印帳まであります!
プロフィールにも書いていますが、神田神社のラブライブ!コラボの御朱印帳を手に入れたときから私の寺社めぐりライフが始まったので、思い入れはかなり強いです。
ちなみに今は「ご注文はうさぎですか?」の御朱印帳もあり、私が参拝した当日は在庫がありました(売り切れにご注意を)。
ラブライブ!の他にも、「ご注文はうさぎですか?」、「魔法少女まどか☆マギカ」「ソードアート・オンライン」、「シュタインズ・ゲート」といった人気アニメとコラボしていて、キーホルダー等のグッズ展開がされていますね。
絵馬もラブライブ!の希ちゃんバージョンが用意されています。
参拝当日は絵馬はそれほど多く掛けられていませんでしたが、正月時期になるとかなりの数の絵馬が掛けられています。
有名イラストレーター、漫画家さん達の絵馬もあったりしますので、正月すぎぐらいに参拝して見てみるのも楽しいですよ。
参拝後は、こちらの明神男坂を降りて次の目的地に向かうことにしました。
明神男坂も、ラブライブ!作中でμ’sのメンバーがトレーニングとして駆け上がっていましたね。
ラブライバー(ラブライブファンの愛称)が駆け上がっている光景をときどき見かけますが、危ないのでくれぐれも気をつけてw
神田神社の御朱印
神田神社の御朱印はこちらのようなもので、2つセットでいただけます
片側は写真入りの印刷タイプのもので、社殿の写真印刷が入った御朱印は珍しいですね。
もう片側はシンプルな、神田神社の社名の印です。
ちなみにこの2つセットの御朱印になったのは平成30年1月頃からのようで、以前はこのようなタイプの御朱印でした。
神田神社の所在地・アクセス
所在地 東京都千代田区外神田2-16-2
アクセス
- 中央線・総武線「御茶ノ水駅」から徒歩5分
- 京浜東北線・山手線「秋葉原駅」から徒歩7分
- 東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」から徒歩5分
- 東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」から徒歩5分
- 東京メトロ銀座線「末広町駅」から徒歩5分
- 東京メトロ日比谷線「秋葉原駅」から徒歩7分
以上、東京都千代田区の神田神社の紹介でした!
いや~、キレイで立派な随神門や社殿、あたらしく建設された文化交流EDOCCO、アニメコラボなど注目ポイント盛りだくさんで今回も楽しめました!