東京都立川市の国営昭和記念公園(こくえいしょうわきねんこうえん)に行ってきました。昭和記念公園は季節ごとに様々な花を楽しむことができ、今回はコスモスを中心に観賞してきました。特に鮮やかな黄色のコスモス、レモンブライトが斬新でした。また、施設内には昭和天皇記念館が設置されていて、昭和天皇の生涯や昭和の出来事に関する展示がされています。花や景色を楽しむだけでなく、こちらもぜひ立ち寄ってほしいと思います。
昭和記念公園
昭和記念公園は東京都立川市と昭島市の2つの市にまたがった国営公園です。
なお、国営公園というのは、都市公園法に規定された要件のもとで国が運営している公園のことをいいます。
ここからは、昭和記念公園の歴史ついて紹介していきます。
昭和記念公園の位置する場所は、もともとは陸軍の基地でした。
ちなみに、現在は昭和記念公園の真横に陸上自衛隊の駐屯地があります。
戦後は米軍が使用していましたが、基地拡張に反対する住民運動が起こり、昭和47年(1972年)には陸上自衛隊が移駐して日米で共同使用され、その後昭和52年(1977年)には米軍の立川基地は全て返還されました。
天皇陛下御在位50周年事業の一環として、昭和50年(1975年)に、立川基地跡地の一部分を国営公園とすることが検討され、昭和51年(1976年)に閣議決定しました。
昭和53年(1978年)から、施設整備が進められ、昭和58年(1983年)10月26日に天皇陛下臨席のもとで開園式典が執り行われました。開園当時の広さは約70haだったそうです。
検討開始から開園まで10年以内って、けっこうなスピードじゃないですか?
現在だと、国が主体とする事業って何年かかってもほとんど進まないイメージです。
戦後30年ほど経った時代でしたが、天皇陛下や皇室を敬う気持ちは国民に強くあって、反対意見もそれほどなかったのかもしれませんね。
今だと税金の無駄とか何とかで実現しないかもしれませんよね…。
寺社巡りを始めるまで皇室のことをあまり気にすることはなかった私がいうのもなんですが、現代は国民の気持ちがあまりにも皇室から離れすぎている気がする…。
教育か…?戦後の教育がイカンのか?
で、話が戻りますが、その後にプールや水鳥の池、日本庭園といった施設が完成し、平成17年(2005年)には昭和天皇記念館が開館し、園内全体の広さは約165haとなりました。
昭和天皇記念館
昭和記念公園が天皇陛下御臨席のもと昭和58年(1983年)に開園、その数年後の昭和64年1月7日、昭和天皇は崩御されました。
平成14年(2002年)になると、昭和記念公園に建設予定の施設内に昭和天皇記念館を建設することが決定し、平成17年(2005年)11月に開館となりました。
平成18年(2006年)に現在の上皇上皇后両陛下、平成28年(2016年)には現在の天皇皇后両陛下と愛子内親王殿下がお出ましになられるなど、皇族方の訪問もあります。
昭和天皇記念館内では、昭和天皇の87年の生涯を紹介した写真や絵、ご使用されていた道具、昭和天皇が行った生物学の研究資料が展示されています。
また、館内中央で特に目を引くのが国産初の御料車、ニッサンプリンスロイヤルの実物です。
昭和天皇記念館ホームページより引用
館内では、5分ほどの動画が流されていて、昭和天皇へのインタビューや昭和時代の様子が紹介されています。
私はギリギリ昭和生まれでまだ物心ついていなかったので、昭和天皇のことはテレビでも見た記憶がないのですが、なんだろうな、動画を観ているとき、少し涙が出そうになりました…。
私よりも年上の方も、平成っ子も、一度訪れてみると、何か感じるものがあるかもしれないですね。
令和っ子には…まだちょっと早いかもしれませんけれど(まだ2歳ぐらい?)。
訪問記録
アクセス
では、昭和記念公園に向かっていきます!
昭和記念公園には、JR中央線立川駅の北口から出発しました。
昭和記念公園は複数ケ所の入口がありますが、昭和天皇記念館から一番近いあけぼの口には、JR中央線の立川駅もしくは多摩モノレールの立川北駅が最寄りですよ。
北口から出て左に進み、多摩モノレール立川北駅方面へ。
大通りのすぐ先に森林が見えてきましたが、そこが昭和記念公園です。
入口(あけぼの口)に到着!立川駅からは徒歩10分弱でした。
昭和記念公園入口
昭和記念公園あけぼの口には、総合案内所があります。
ここに寄って園内マップをゲットしてから進みました。
広場の先にある建物が、昭和天皇記念館と花みどり文化センターが設置されている建物になります。
昭和天皇記念館
こちらが花みどり文化センターという建物で、その内部に昭和天皇記念館があります。
あ、ウドラだ!
ウドラは、立川市公認なりそこねキャラクターです。
ただ、公認なりそこねなのに立川市内ではけっこう見かけるんですよね…、もう公認してあげたら?w
文化センター内には、季節ごとの植物の写真などが展示されています。
こちらが昭和天皇記念館の入り口です。
入口周辺には、昭和天皇の御製(天皇陛下の詠んだ和歌)の垂れ幕がありました。
では、入館しましょう。
なお、館内は撮影禁止なのでスマホ仕舞ってじっくり見てきます。
ちなみに、昭和天皇記念館の受付では、昭和記念公園の入園券とのセット券を購入できます。
一般料金で比較すると、別々だと記念館が510円、公園が450円で合計960円のところ、セット券では760円でちょっとおトクなります。
このセット券は、券売機では取り扱っておらず、記念館受付で購入できます。
園内散策
記念公園の入り口は、エスカレーターで登った先にあります。
こちらが入園ゲートです。
時間帯によっては入園券の券売機が混むので、記念館でセット券を買って、記念館内を見てからのルートがおススメですね。
せっかくコロナ感染リスク少なめの広い公園にきてるのに、ここで人混みはイヤですよね…。
入園ゲート先には、素晴らしい並木道が広がっています!
もう少し秋が深まってくると、紅葉もきれいでしょうね~。
原っぱ西花畑
ここから先は、10月頃に見ごろとなるコスモス畑を紹介していきます!
原っぱ西花畑では、イエローガーデン、ピコティ、サイケ、キバナコスモスといった種類のコスモスや、マリーゴールドやサルビアも楽しめます。
原っぱ南花畑
原っぱ南花畑では、センセーションという、白、紅、ピンクの3色の花が咲くコスモスが咲いています。
花の丘
花の丘では、あまり見たことが無い、鮮やかな黄色のコスモス畑が広がっていました!
こちらはレモンブライトと呼ばれていますが、原っぱ西花畑で多品種に混じって咲いていたキバナコスモスと同じ品種のようです。
レモンブライトだけがこれだけ広くたくさん咲いていると壮観ですね、まるで菜の花畑のようです。
レモンブライト畑とは少し距離が離れていますが、原っぱ中央売店ではレモンブライトをイメージしたドリンク、レモンブライトモヒートが販売されています(ノンアルコール)。
あくまでイメージなので、レモンブライトは原料に使っていないようです。
ところでコスモスって食べれるんですかね…?(食べないけど)
見た目がすごくキレイだったので思わず買っちゃいました!
ミントとレモンの風味が効いていて、さっぱりしてて美味しかったです。
花の丘北花畑
レモンブライト畑のあった花の丘より少し北に行くと、日の丸やあかつきという品種の多く咲いたコスモス畑があります。
あかつきは、鮮やかな赤紫色の花びらに白の模様が入るのが特徴です。
日の丸は、白い花びらで中心が赤紫になり、名前の通り日本国旗のようになるのが特徴です。
あかつきも日の丸も、品種名と花の特徴ともに「日本!」って感じがして、私としてはかなり好きですね~。
所在地等
所在地 東京都立川市緑町3137(事務所所在地)
アクセス他
- JR中央線「立川駅」徒歩10分(あけぼの口)
- 多摩都市モノレール「立川北駅」徒歩8分(あけぼの口)
- その他の入口へのアクセス方法は園内マップをご参照ください
- 駐車場あり(有料)
- 電話番号 042-528-1751
- トイレ有